【2023年6月】UQモバイルの新料金のメリットとデメリット
J.D. パワー 携帯電話サービスお客さま満足度No.1<バリューキャリア>を受賞しており、そのなかでも「通信品質」「サービスメニュー」「手続き・サポート対応」「提供端末」の項目でトップを獲得しているUQモバイルをご存じでしょうか。
各サイトの格安SIMのオススメ度ランキングではトップクラス常連のUQモバイルについて、詳しく解説していきたいと思います。
これを見れば、なぜUQモバイルがどのサイトでも評判が良くオススメ度トップクラスなのかはすぐに理解できるでしょう。
ただ、他サイトでは、情報が古く旧料金プランや旧オプションを紹介しているサイトが見受けられるので注意してください。
2023年5月24日より新料金プラン「コミコミプラン」「トクトクプラン」「ミニミニプラン」がスタートしています。
▶ネットワークエンジニアが教える本当におすすめの格安SIMの選び方・比較
UQモバイルとは?
UQモバイルの概要
UQモバイルとは、KDDIグループの1つでありUQコミュニケーションズが提供する格安SIMサービスです。
KDDIとしてはメインブランドはauですが、サブブランドとしてUQモバイルを提供しています。
またサブブランドという格安SIMの中では少し特殊な位置付けです。簡単に言うとUQモバイルは大手キャリアと格安SIMの両方の良いとこどりをした格安SIMと言え、品質も高くそれでいて安価という特徴を持っています。
UQモバイルの料金プラン
UQモバイルでは「コミコミプラン」「トクトクプラン」「ミニミニプラン」の3つのプランが用意されています。


UQモバイル | コミコミプラン | トクトクプラン | ミニミニプラン |
---|---|---|---|
月額料金 | 3,278円 | 990円(~1GB) 2178円(~15GB) (自宅セット割含む) | 1,078円 (自宅セット割含む) |
データ量 | 20GB | 1GB~15GB | 4GB |
無料通話 | 10分かけ放題 | なし | なし |
通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
通話オプション | 完全かけ放題 | 月計60分無料通話 1回10分かけ放題 完全かけ放題 | 月計60分無料通話 1回10分かけ放題 完全かけ放題 |
速度制限後の速度 | 1Mbps | 1Mbps | 300Kbps |
2023年5月24日以前の料金プランと比べると、プラン体系がガラッと変わった印象を受けます。
この3つのプランの中では個人的にコミコミプランに注目しており、ahamoの上位互換になり得るのかなと思います。
UQモバイルの料金プラン
コミコミプラン


UQモバイルを契約する価値はおそらくこの「コミコミプラン」にあるかと思います。
コミコミプランはシンプルで、自宅セット割や家族セット割が必要ありません。
比較対象はahamoなのですが、
比較 | コミコミプラン | ahamo |
---|---|---|
月額料金 | 3,278円 | 2,970円 |
データ量 | 20GB | 20GB |
無料通話 | 1回10分かけ放題 | 1回5分かけ放題 |
通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
通話オプション | 完全かけ放題 (+1100円) | 完全かけ放題 (+1100円) |
速度制限後の速度 | 1Mbps | 1Mbps |
データ量追加 | 5GB/550円 | 1GB/550円 |
データ量繰り越し | あり | なし |
ahamoと異なる箇所は、
- 月額料金が308円高い
- 1回5分かけ放題ではなく10分かけ放題
- データ量追加が1GB/550ではなく5GB/550円
- データ量繰り越しあり
です。実質的に308円追加することで10分かけ放題やデータ繰り越しが出来るようになると考えると、かなりお得なプランになります。
もちろんahamoの方が勝っている点もあり、通信速度はahamoの方がおそらく速いです。ですがUQモバイルもサブブランドなのでかなり速い部類なので体感的にはあまり変わらないかと思います。
(地域によってドコモ回線、au回線の電波の入りやすい入りづらいがあるので、注意は必要です。)
ahamoを検討している方は、+308円出してUQモバイルにするのも検討してみてはいかがでしょうか。
トクトクプラン


従量課金制のトクトクプランですが、1GBの次のレンジが15GBなので、実質15GBの料金プランと見た方が良さそうです。
1GB未満なら990円で済みますが、それを超えると約2倍の2,178円まで増加します。
普段の利用で1GBを少しオーバーしそうな方は、次に紹介するミニミニプラン(4GBで1,078円)を選択する方が賢いのかなと感じますね。
15GBを他の格安SIMと比較してみます。
比較 | トクトクプラン | IIJmio | Y!mobile |
---|---|---|---|
月額料金 | 2,178円 (割引前:2728円) | 1,800円 | 2090円 (割引後) |
データ量 | 15GB | 15GB | 15GB |
無料通話 | 含まない | 含まない | 含まない |
通話料 | 22円/30秒 | 11円/30秒 | 22円/30秒 |
速度制限後の速度 | 1Mbps | 300Kbps | 1Mbps |
データ量追加 | 5GB/550円 | 1GB/220円 | 5GB/550円 |
データ量繰り越し | あり | あり | なし |
15GBの料金プランのあるIIJmioとY!mobileについて比較してみると、最も高いのがUQモバイルのトクトクプランだと言えます。
確かにUQモバイルは通信速度が速いものの、自宅セット割で割引されてこの2,178円という料金では、正直微妙なところではないでしょうか。
僕ならMNPして端末を激安価格で買えるIIJmioに乗り換えます。。。



トクトクプランにはそこまで価値を見出せんでした…。
ミニミニプラン


一見お得そうに見えるミニミニプランですが、最近だと様々な格安SIMでは3GB990円が主流になりつつあり、IIJmioでは5GB990円なので、いたって普通な料金プランでしょう。
ちなみに割引前だと2,365円と高すぎるので、正直全く魅力的ではないです。割引前提という料金プランな時点で個人的には少し敬遠してしまいます。
UQモバイルの通話オプション
トクトクプラン、ミニミニプランでは下記の3つから選択可能です。
月計60分無料通話 | 【+550円】1ヵ月の通話時間の合計が60分以内は無料 |
---|---|
1回10分かけ放題 | 【+880円】1回10分以内なら何度でも無料 |
完全かけ放題 | 【+1,980円】何分でも何回でも通話無料 |
UQモバイルは1回5分かけ放題はありませんが、その代わり計60分無料通話があります。たとえ1回で10分をオーバーしてしまっても、月60分以内なら無料になる通話オプションです。
プラン内に10分かけ放題が含まれているコミコミプランでは、下記の通話オプションが選択できます。
完全かけ放題 | 【+1,110円】何分でも何回でも通話無料 |
---|
UQモバイルのメリット


オススメ度トップクラスと皆が口をそろえて言うUQモバイルのメリットとは一体何なのでしょうか。
格安SIMの中でもUQモバイルはauのサブブランドという独自の位置づけの格安SIMになります。
サブブランドって何?という方は「格安ブランドとは?格安SIMやサブブランドとの違いとおすすめは?」を参考ください。
サブブランドであることの強みを含めて、メリットを挙げます。
- 通信速度が速く、ギガ使い切っても1Mbps
- データ容量の翌月への繰越が可能
- 支払いは口座振替にも対応
- 学割で学生もその家族も割引
- テザリングは無料で利用可能
- UQモバイルメールアドレスが利用可能
それぞれ詳しく見ていきましょう。
その1|通信速度が速く、ギガ使い切っても1Mbps
UQモバイルは格安SIMの中でも群を抜いて通信速度が速く、スマホ代を安くしたいけど通信速度を落としたくない人にとっては最も最適な格安SIMと言えるでしょう。
くりこしプランM/Lの場合は万が一データ容量(15GB/25GB)を使い切ったとしても速度制限時の速度が1Mbps(=1000Kbps)と、速いです。
動画も画質を落とせば閲覧できるくらいの速度です。
使いすぎてしまったからといって、ギガを追加購入する必要はないでしょう。
その2|データ容量の翌月への繰越が可能
UQモバイルはデータ通信容量を使わなければ、余った分を翌月に繰り越すことが可能です。
例えばコミコミプランで今月10GB余った場合、来月は20+10GB(=30GB)使用可能になります。
この際、繰り越した10GBから先に利用されていくので、どんどん余っていきます。
そのためどんどん繰り越せていきますが、繰り越しできる最大値は20GBなので、繰り越せず消えてしまう容量には注意しましょう。
つまり最大まで繰り越すとMプランでは繰り越し分20GB+当月の20GBで計40GBとなります。
その3|支払いは口座振替にも対応
格安SIM(MVNO)は支払い方法は基本的にクレジットカード払いは主なのですが、UQモバイルは口座振替にも対応しています。
クレジットカードを持っていない人やクレジットカードで支払いたくない方にとっては、契約のハードルが下がるのではないでしょうか。
ちなみに、クレジットカードによっては使った分の〇%のポイント付いたりするので、実はクレジットカード払いの方が若干お得になったりもします。
なお、UQモバイルはデビットカードもものによっては対応しているようです。
その4|UQ応援割で学生もその家族も割引
ただでさえ安くて速いUQモバイルなのですが、同一名義で複数回線契約している中に学生がいれば、学生以外の方もそれぞれ最大1,100円割引となります。


対象はM/Lプランのみであり、Sプランは対象外であることに注意です。
つまり、Mプランは12ヶ月間990円、Lプランは12ヵ月1,870円で持てるようになります。
ただし、このUQ応援割を適用するための条件として、自宅セット割に加入しておく必要があります。
その5|テザリングは無料で利用可能
スマホをアクセスポイント化して、PCを接続したり、別のスマートフォンを接続したりも可能になります。
Lプランの場合は25GBもあるので、多少PCと接続して利用してもまったく問題ないでしょう。
繰り越していたらLプランは最大50GBになるので、十分活用できると思います。
その6|UQモバイルメールアドレスが利用可能
UQモバイルと契約すると、1つ「○○○○@uqmobile.jp」のメールアドレスが利用可能になります。
メールアドレス取得に月額220円かかりますが、キャリアメールが使えなくなり代わりの代替としての利用も可能です。
とはいえ、今はLINEが主流になりつつあるので、メールの利用用途が減ってきているのではないでしょうか。
そのためGmail(無料)などで代用することも可能です。僕はGmailを使用していますが、特に不自由なことはありません。
その理由については「格安SIMでキャリアメールの必要性は?全く不要と僕が断言する3つの理由」を参考ください。
UQモバイルのデメリット


UQモバイルのデメリットを調査してみました。加えて僕の思っているデメリットを挙げます。
- 自宅セット割が前提での料金体系
- キャリアメールアドレスが使えない
その1|自宅セット割が前提での料金体系
トクトクプランとミニミニプランに言えることですが、自宅セット割が前提での料金プランになっています。


つまり、ミニミニプランの4GBでさえも、1078円+1100円+187円=2,365円とかなり高めの設定となっています。
割引されたからと言って安いかと言われると実際そうでもなくて、5GBで990円のIIJmioやNUROモバイルもあるので、正直、自宅セット割を適用できる方が契約するか悩むところなのかなと感じます。
※コミコミプランは割引前提ではないので、評価できます。
その2|キャリアメールアドレスが使えない
3大キャリアとの契約を解約するので、「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」「@i.softbank.jp」等を引き続き利用するには、月額料を支払ってキャリアメール持ち運び制度を活用する必要があります。
僕自身、docomoのメールアドレスは、友人との連絡や両親との連絡には全く使用していなかったし、迷惑メールばかりが来るようなものだったので、特に利用していませんでした。
そういう方だとキャリアメールアドレスとはきっぱりとお別れできそうですね。
もし、両親とメールでやり取りしているような場合は、GmailやUQモバイルのメールアドレス等に切り替えましょう。
十分代用可能です。
キャリアからの乗り換えの手順(SIMのみ契約)
簡単に乗り換え方法を記載しておくので参考にしてみてください。
- 自分の今使用している端末がUQモバイルに対応しているか確認する
- 今利用中のキャリアからMNP予約番号を取得する
- UQモバイルオンラインショップから申し込む
- 後日、SIMカードが届いたらSIMカードを差し替える
- UQモバイルの初期設定(APN設定)をして完了
APN設定については、端末の「設定」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名(APN名)」に以下の値を入力すると完了となります。
代表的な設定項目名 | 設定値 |
---|---|
APN名、アクセスポイント名 | uqmobile.jp |
APN、APN設定 | uqmobile.jp |
ID、ユーザーID、ユーザー名 | uq@uqmobile.jp |
Password、パスワード | uq |
認証タイプ、PPP認証タイプ、暗号タイプ | CHAP |
APNプロトコル | IPv4v6、IPv4/IPv6 |
APNタイプ | default,mms,supl,hipri,dun |
UQモバイルの料金明細
2022年2月利用分の支払い明細を公開します。
消費税が別枠で加算されているので少し見づらいかもしれませんが参考にしてください。
「くりこしプランM+5G」+「10分かけ放題」で4,000円以内で収まっています。
auの方なら簡単に乗り換えが可能なので、「auからUQモバイルへの乗り換えが予想以上に簡単だった件」の記事を参考に是非検討してみてくださいね。au→UQモバイルはSIMカードを入れ替えるだけで済みます。
スマホ本体はauのものを使えるので、データの引継ぎや設定のし直し等は一切不要です。



素人の私にもできました!
UQモバイルのよくある質問とその答え
さぁ、UQモバイルに乗り換えてみよう!
本記事ではUQモバイルのメリットとデメリットをご紹介してきました。各サイトでもUQモバイルを推している理由が理解できたのではないでしょうか。
自宅セット割で化けるUQモバイル
トクトクプランとミニミニプランは単体で契約すると、他の格安SIMに比べて割高感が否めません。
しかし、コミコミプランはahamoに匹敵するほどの良プランだと感じます。
格安SIMに乗り換えることの最大のメリットが、キャリア時よりも月額料金が下がるといったものなので、乗り換えた後のデメリットって、実質キャリアメールが利用できないことくらいなんじゃないでしょうか。
それほど、格安SIM、特にUQモバイルはオススメなSIMです。