
2020年12月3日にドコモから新料金プラン「ahamo」が登場しました。
また、2021年1月13日にauからも新料金プラン「povo」が発表されました。
新着記事auから新料金プラン「povo」が発表!povoはどんな人に適している?
ahamoやpovoは条件や縛りなどが無く2,980円(povoは5分かけ放題なくせば2,480円)という覇権を握るような低価格を実現したのですが、さらにそれを上回る料金プラン「合理的20GBプラン」が日本通信より登場したので、ご紹介します。
はっきり言って、日本通信SIMのプランはやばいです。
12月10日よりサービス開始とのことで動きも早いです。がっつりahamoに対抗していますね。
ドコモから提供される予定のahamoについて、もう少し詳細が知りたい方は「【ahamo登場!】ドコモのスマホ料金値下げはいつから?格安ブランドで2,980円となる条件・内容は? 」をご覧ください。
- 各社、新料金プランが出たけどどれが安い?と思っている方
- 新料金プランでオススメはどれ?と気になっている方
- 新料金プランを比べたい方
このような疑問を解決していきます。
だけど、そもそもあなたは日本通信っていう会社、知っていますか??プランを紹介する前にまず会社概要についてご紹介します。
ソフトバンクからもLINEが使い放題の「新料金プラン「ソフトバンク on LINE」が発表!そしてLINEモバイルが廃止になる!?」新プランが出ていますね!
目次
日本通信ってどんな会社?
1996年5月に当社は、通信業界という規制業種において、新しいモバイルサービスが創出される環境の整備に一翼を担うこと、そして、新しいビジネスモデルを具現するモデル企業として自ら実例をつくることをミッションとして設立されました。
1996年に創業し、法人向けにMVNOモデルを作った会社です。実は知っている人は少ないですが老舗なんですよね。
あまり日本通信という会社は聞きなじみがないと思いますが、格安SIMのb-mobileと日本通信SIMを展開しています。
b-mobileは厳密にいうと日本通信SIMとは別で兄弟ブランドと呼ばれています。もとは同じというわけです。
どちらもドコモ網を利用した格安SIMになります。b-mobileは加えてソフトバンク網も活用しています。
日本通信さんってどこ?初耳! とちらほら観測されていますが、、 日本(世界)で初めてMVNOを作った会社です。恐縮です。。 実は老舗なんです。。 日本通信SIMのサービスはドコモ網、b-mobileのサービスはドコモ・ソフトバンク網です。
— 日本通信&b-mobile公式 (@bmobile_jci) December 4, 2020
日本通信SIMの新料金プランは?

ahamoと日本通信SIMの比較
日本通信SIMの新料金プランは、1日前に生まれたahamoを完全に過去のものにするようなプランです。
ドコモのahamo提供時期が2021年3月と少し時間がかかるのに対し、日本通信SIMは提供開始時期も12月10日とかなり早く、先手必勝で顧客を獲得するようです。
下記に日本通信SIMの新料金プラン「合理的20GBプラン」について、月額料金、データ容量、通話の観点からご紹介します。
日本通信SIMの「合理的20GBプラン」について
月額料金
税込2,178円(1,980円)です。
かなり分かりやすく難しい条件などもなくシンプルで良いですね。
大手キャリアみたいにスマホ料金が複雑ってのはもはやスマホ界では遅れた考え方でダメですね。顧客を混乱させるだけで不信感を抱かせますね。
3大キャリアが料金プランを難しくしている理由は、「分かりにくいとショップへ相談に来るだろう、そしてスマホ代を安くする代わりに別なもの(光回線とか)も巻き込んで売ってしまおう」という考え方のようです。まるで詐欺師みたいな考え方ですよね。
これからは、ぱっとシンプルに〇〇円!というのが流行っていくのではないかと思います。
ahamo、povo、Softbank on LINEよりも安い価格での提供です。
データ容量
16GBです。(のちに20GB)
ぱっと見、ahamoよりは若干少ない16GBですが、ahamo開始(20201年3月プラン提供予定)に合わせて同様の20GBに増量するとのことです。正直、1980円なのだから16GBでも十分だと思います。
僕は5GBあれば十分なのですが、20GBあれば電車でもYouTubeが観れますね。
最近はU-NEXT にハマってます。31日間は無料体験できるので、帰省を諦めた年末年始のお供等にどうでしょうか。
無料期間中であればどれだけ観ようと無料です。こたつで一日中ゆっくり観ましょう。
小技テク!!【知ってるよね?】U-NEXTでもう一度無料トライアルができる
(↑意外と皆知らないんですよね…。)
国内通話
月計70分無料です。以降は10秒30円かかります。
僕は電話は、美容室や病院の予約にしか使わないので、70分あれば十分です。
毎月の通話時間の合計は5分もなかったので、格安SIMでもよくある「1回5分かけ放題」よりも使い勝手が良いんじゃないかと思います。
専用アプリ等も必要ないので普通に通話するだけで良いのでうっかりアプリ利用ミスなどがなく利便性が向上しますよね。
ちなみになぜ70分なのかですが、統計によれば、携帯電話での通話時間(携帯番号を使った電話のみで、アプリ電話は含まない)は1ヵ月平均で130分らしいです。この130分のうち、発信と着信が半々と想定すると、料金のかかる発信は65分になります。
つまり、この統計値から出した通話時間をカバーしているという考え方です。
3キャリアとも5分かけ放題となるので、どちらが使い勝手が良いかは状況や好みの問題になるでしょう。
どんなユーザーに向いている?
そのままですが、15GB~20GB使うユーザーでかつ、計70分の通話時間内で収まる方あれば、もっとも最適なプランとなりそうです。主に移動中に動画を観たり、主にLINE通話をよくする方ですかね。
ただ現在不明なのが「5Gに対応しているか」「4Gの通信速度はどのくらい安定しているか」くらいです。
新プランの詳細は後程明かされるそうです。
▶格安SIMのおすすめを厳選・徹底比較!人気ランキングと選び方
ahamoと日本通信SIMの料金プランを比較する
ahamoと日本通信SIMに加えて、auとソフトバンクのサブブランドであるUQモバイル、Y!mobileの新プランとも比較してみます。
ahamoについては以下をご覧ください。
【ahamo登場!】ドコモのスマホ料金値下げはいつから?格安ブランドで2,980円となる条件・内容は?
この表を眺めてみるだけでもいろんな意味で日本通信SIMがやばいのが分かると思います。
そりゃ評判良いわけだ…。低速時速度は不明のようです。(日本通信SIMにメールで確認したので、下記に詳細を記載しています。)
少し条件面を補足します。
- データ量はどれも20GB前後
- 20GBの月額料金は日本通信SIMと楽天モバイルが1,980円
- 通話はそれぞれ特徴あるが、日本通信SIMは月間計70分無料
- 無料分超過したときの通話料金は10円/30秒なのは日本通信SIMだけ
楽天モバイルは通信設備および繋がりやすさに関しては不安定なため、日本通信SIM1つだけ評判が良い意味でぶっ飛んでるのが分かるかと思います。
日本通信SIMは一応、格安SIM(MVNO)のため若干速度は遅くなるかもしれませんが、ドコモ網の安定した繋がりやすさを確保しています。
速度面でいうとahamo、povo、LINEMOが大手と同じ速度とのことなので最も速いのではないかと思います。
ちなみに今のキャンペーンなら楽天モバイルが1年間無料で使えます。
日本通信SIMの速度制限時の速度は不明なのか?
ちなみに、低速時の速度は調べても分からなかったので、日本通信のヘルプデスクに問い合わせをしたところ、以下のようなメールが返ってきました。

聞いても公表してくれないようです。
このたびは日本通信SIMをご検討くださり、誠にありがとうございます。
速度制限時の通信速度につきましては、大変恐れ入りますが公表しておりません。
WEB閲覧、添付ファイルのないメールの送受信等は可能と思われますが、
動画のご利用は厳しいものと存じます。必要に応じ30GBまでデータ量追加が
可能でございますので、引き続きご検討賜りますと幸いです。
制限時の速度の値としては公表してくれないようですが、WEBの閲覧やメールの受送信には問題ない程度だと想定することができるので、どうやらいろいろ調査すると、200Kbps程度になる模様です。
要するに超過するな、超過したら250円で増量しましょうってことですね。

日本通信SIMより、無料で使い放題の楽天モバイルが最強なのか?
ちなみに上記表には載せてはいませんが、1月29日に発表のあったUN-LIMITⅥは最大2,980円でデータ量も通話も無制限の楽天モバイルは、一見魅力的に見えますよね。
ですが、基地局数が圧倒的に少なくまだまだ日本のエリア全体をカバーしきれていません。
そのためパートナー回線エリアでは5GBとなり、ドコモやau、ソフトバンクの新料金プランの20GBには大きく見劣りする結果となってきています。
また楽天モバイルはプラチナバンドを持っておらず、扱う周波数帯が高周波なことからドコモよりも基地局数を増やさなければ、つながりやすさでドコモに勝てることはまずありません。
基地局数が少ないこと、電波の周波数が高周波であることから、繋がる安定度はかなり劣ります。
人気記事楽天モバイルに乗り換えてはいけない3つの理由とその対処方法
基地局が整備されればデータ量無制限は魅力的になりますが、乗り換え”は”リスクが伴います。
メインでの活用はお試し期間だけにしておくのが賢明だと思います。
知ってると思いますが、楽天モバイルは今、1年間月額料金無料キャンペーン中なので、1年間データ通信が無料で使えますよね。
もし知らない方は公式サイトから確認ください。
初期費用も解約金もゼロ円なので、日本通信に乗り換える前に楽天モバイルをお試ししてみてはいかがでしょうか?
- 普通に使えるなら1年間無料で使い倒す
- 使えないなら即解約して他のキャリアと契約
このスタンスが最もコスパ良かったりします。
僕の場合は楽天モバイル普通に使えているので、2021年の7月まで1年間無料中です。

ドコモで購入したスマホでも日本通信SIMは利用可能?
ドコモのスマートフォンであればSIMカードを変更するだけで利用可能です。
ただし、格安SIMには設定が必要な「APN設定」が必要です。
SIMカードを変更するだけなら、本体そのままなのでLINEの引継ぎや写真データの引継ぎは不要です。
ただしキャリアとは解約することになるので、キャリアメールは利用できなくなるので注意が必要です。
人気記事【2020年】格安SIMでキャリアメールの必要性は?全く不要と僕が断言する3つの理由
日本通信SIM「合理的20GBプラン」のAPN設定方法
各スマホにより若干記載名に揺らぎがありますが、基本的には以下です。
- 「設定」>「ネットワークとインターネット」>「モバイルネットワーク」>「アクセスポイント名」
- メニューから「新しいAPN」を選択し、以下の情報を入力
名前 | (任意でOK) |
APN | dm.jplat.net |
ユーザー名 | jci@jci |
パスワード | jci |
認証タイプ | PAPまたはCHAP |
PDP Type | IP |
これで日本通信SIMのAPNに接続されるようになり、通信可能になります。
文字誤りに気を付けましょう。一文字違うだけで繋がりません。
Twitterでは非常に評判・口コミが良く乗り換え先の筆頭!
Twitterでの評判を確認してみたところ、話題は完全にahamoではなく日本通信SIMですね!
「日本通信だからなぁ」って 昔のイメージで考えていると損するよ。 意外と快適よ。
— ニポポン通信 (@FPoS_9424) December 4, 2020
ドコモ(ahamo)が格安料金プラン出したと思ったら、日本通信がさらに安いプラン出してきた。流石にこれはガラケーからついにスマホに乗り変える潮時かもしれない。
— OOO (@OOO42978081) December 4, 2020
日本通信から新プラン(16GB/月:¥1980)を初日に申し込みして、本日SIMが届きました。早速、スマホに設定して、通信速度を計測してみました。
— Masahiro Konno (@MasahiroKonno1) December 12, 2020
12時50分、17時30分、18時47分、それぞれのキャプチャーを貼り付けます。#日本通信 #新プラン #計測値 pic.twitter.com/0fW8aPbrh2
格安SIMとはいえ、昔に比べると通信設備が整備されてきていることから「遅くて使い物にならない」というイメージではないということが分かると思います。
1分1秒を争うような通信速度が必須な方は高い料金支払ってキャリアと契約している方が良いと思いますが、すこし遅くても構わない(遅い遅い言われますが、体感的にはそんなに変わらないです。)のであれば、日本通信SIMでも十分な速度が確保できていると思います。
安さがウリの他の格安SIM(MVNO)の存在意義は?
スマホ料金が高いと言われてきた大手キャリアから「ahamo」が出たことでどんどん値下げしていくでしょう。
また、MVNOでも日本通信SIMの20GBで1,980円が基準になると、安さで大手キャリアと差別化していた他の格安SIM(MVNO)事業者の存在意義はどうなるのでしょうか。
格安SIMは潰れるのでしょうか??
僕個人の意見としては、日本通信SIMの料金が下限値だとすれば実はまだまだ格安SIMは生き残れるんじゃないかと思います。
なぜなら、スマホ利用者の平均データ利用量は、以下のように6.94GBと言われています。
スマートフォン利用者の前月データ通信量は「わからない」と回答したユーザーを除いた平均データ通信量は6.94GB、中央値は3.00GBとなった。有効回答を対象とした月間通信量は「1GB」が29%、「2GB」が16.7%、「3GB」が13.4。59.2%のユーザーが3GB以下の通信量で、7GBまでの累計では約79.2%を占めた。月間通信料(2015年3月~2020年2月)について分析すると、平均データ通信量は2017年2月から約3年間で約2.72GB増加した。
- 1GB:29%
- 2GB:16.7%
- 3GB:13.4%
- ~7GB:79.2%
上記統計から考えると、3GBまでの利用に収まるユーザーが59.2%と過半数いること、~7GBの利用で収まる人でも79.2%いることになります。
ということを踏まえると、実はユーザーの約8割に喜ばれるためには、20GBも必要ないことが分かります。
なので、実は最も望まれている料金プランはせいぜい7GBあたりの低容量プランなのです。
なので、低容量(1GB~10GB)のプランで安いプランを作った格安SIM事業者が今後生き残るんじゃないかと思います。
ドコモからも今後、エコノミーと呼ばれる第3のプランが出るような話がありますし、楽天モバイルも1,000円台の第2の新プランを作っているようです。
これらが本当に低容量向けの安い料金プランを作ってくると、もしかすると格安SIMも立場が危ういかもしれません。
もし、5GBプランや7GBプランが980円で出るのであれば、真剣に格安SIMは危ないですね。一気に客を持って行かれます。
ちなみに僕は月額料金は1位2位を争うくらい低価格のOCNモバイルONEを使用しています。スマホ料金を下げたい人にはぜひオススメです。
3GBコースで1,480円、6GBコースで1,980円です。日本通信SIMのプランを見た後ではすこし高く感じますね。
湯水のようにデータ量(ギガ)を使うユーザーを獲得するのは得策ではなく、いかにデータ量を使わないユーザーを獲得するかが通信速度面でも重要になってくると思います。
通信速度に影響する回線帯域は、各ユーザーで共有して利用するので、ガンガン使うユーザーがいると格安SIMキャリア全体の速度低下を引き起こす可能性があります。
▶【新料金】IIJmio(格安SIM)のeSIMプランが価格破壊しててやばい
まとめ|ahamoより人気になる可能性を秘めている
12月4日に発表された日本通信SIMの新料金プラン「合理的20GBプラン」のサービス価格やばい件についてご紹介してきました。
- 月額料金:1,980円
- データ通信量:20GB(ahamo開始前までは16GB)
- 国内通話:70分通話無料(超過分は10円/30秒)
- 使用回線網:ドコモ
1,980円の日本通信SIMが最も魅力的なのは間違いありません。ただ現時点でのネームバリューが無く、これからどれだけユーザーを増やせるかが課題となりそうです。
またMVNOであるがゆえに、利用ユーザーが増えれば増えるほど速度が低下する可能性があるので、設備増備などにも期待したいですね。
ちなみに日本通信SIMは「合理的かけほプラン」と呼ばれるかけ放題がセットになって2,480円のプランがあるので、通話を主にしたい方にはこちらのプランもお勧めです。
以上、「ahamoやpovoより日本通信SIMの新料金プランの評判がやばい【20GBで1,980円!】」でした!
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