
近年のスマートフォンの料金プランは、1か月あたりで使用するモバイルデータ量に基づき、料金が変動する。
利用するデータ量が少なければ安いプランを選べ、利用するデータ量が多ければ高いプランを選ばざるを得ないため、自身の1か月のスマートフォンの利用度合いや用途、使い方を理解することが、料金節約への一歩となることを覚えておこう。
是非、本記事で紹介する考え方と施策により通信データ量の低減化を図り、1ランク、2ランク落とした料金プランへ移行することを心掛けよう。
目次
利用データ通信量のカウントは、ダウンロード・アップロードの合算
アプリをインストールしたり動画を観たりするのはダウンロードであると感覚的にわかりますが、インターネットでサイト閲覧をしたり掲示板を見たり等、これらもデータのダウンロードに該当する。
インターネット上にアクセスして、データを自分のところに持ってきているイメージだ。つまりダウンロードということである。
そのため、基本的にインターネットを使う、アプリをインストールする、InstagramやTwitterなどと言ったSNSアプリを使うこともダウンロードに該当し、またGoogleフォト等のクラウド側への画像・動画のアップロードやSNSへの写真投稿、メールの送信などがアップロードに該当します。
これらすべてがデータ通信量としてカウントされてしまうことに注意したい。
自分が1か月に利用する通信データ量を知るための方法
基本的に大手キャリアではマイページ上で現時点までの使用量がカウントされているはずなので、確認してみよう。
僕の使用しているOCNモバイルONEでは以下のようにグラフで表示される。
また、楽天モバイルではパートナー回線利用分が数値で表示される。
このように一般的にどこの通信キャリアでも、マイページに表示されているので、確認しておこう。
もしマイページにアクセスできない場合は、別途通信量を計測するアプリがあるので、インストールして1か月間様子を見てみよう。
無駄なデータ量を削減するために見直すべき5つのコト
それぞれ僕も実施している無駄なデータ量を削減する基本的な方法をご紹介する。
前提として自宅等にWi-Fi(無線LAN)があることとなる。
なぜなら、Wi-Fi接続時に利用するデータ(ダウンロード・アップロード)は、モバイルデータにカウントされない(データをWi-Fiに逃がした)ためである。この逃がすことを専門用語チックには、Wi-Fiオフロードといったりもする。
モバイルデータ通信をWi-Fiに逃がすことで、モバイルデータ利用量を大幅に減らすことが可能となり、結果的に料金を安くすることが可能になる。
それでは早速、見直すべきコトを確認していこう。
その1:アプリのダウンロードと更新はWi-Fiで行う
アプリは日々、新機能の追加やバグ修正といったバージョンアップが行われ、定期的に更新が必要になる。
数十種類もアプリがあれば毎日何かしらのアプリのバージョンアップが考えられるため、1つ1つは数MBと微々たる値かもしれないが、月間だとかなりのボリュームになることが考えられる。
そのため、極力Wi-Fiが使える環境下で更新を行うことをおすすめしたい。
「思い通りに更新のタイミングをずらせるのか?」と疑問があると思うが、AndroidであればGoogle Playの設定で「Wi-Fi経由のみ」の選択肢があるので、そちらに設定変更しておこう。
やり方は以下のとおり
- アプリのダウンロード設定
- アプリの自動更新
- 動画の自動再生
これらの設定を「Wi-Fi経由のみ」としておくことで、タイミングをずらせる。
もし急にアプリのダウンロードや更新が必要になった場合でも、手動で実施できるので安心してほしい。
その2:今必要な通信かどうかを見極める
最もデータ容量を消費するのが動画である。近年ではYouTubeを始めとした動画配信サービス(U-NEXTやNetflix、Prime Video等)が流行し、いつでもどこでも動画を観られるようになった。
その一方で動画はテキストデータや画像データよりも非常に多くの通信量を消費するのも事実である。
そのため節約志向であるならば、モバイルデータを使って動画を観ることは避けておきたい。動画配信サービスには、端末内に一時的にダウンロードできる機能もあるので、できればWi-Fi環境下にいる間に事前にダウンロードしておき、それを外出先で観るようにしたい。
家の外でデータ通信量を消費することは、月額料金に直結するという感覚を持っていてほしい。
その3:動画の再生画質を落とす
外出先で動画を観たい時もあるだろう。
その場合でも高画質で観るのではなく、画質を最低限落として観ることでデータ削減が可能になる。
その4:Chromeブラウザのライトモードを活用する
Chromeにはデータセーバー機能が標準搭載されている。
この仕組みについてはGoogleの公式ページ「Chromeのライトモードでデータ使用量を抑えてブラウジングを高速化する」を参照してほしい。
要約すると、通信データの一部がGoogleのサーバを経由し軽量化される。見た目はほぼ変わらないため、可能であれば有効化しておこう。
その5:低速通信を駆使する
低速通信と高速通信をON/OFFで切り替えられる格安SIMも存在する。
一昔前までは低速時は128kbpsと非常に遅く、せいぜいテキストデータのやり取りくらいしかできなかったが、今は低速時でも1Mbpsが主流であり動画も低画質であればある程度観られるようになってきた。
まとめ|データ量の削減が料金の節約に繋がる
最後に改めてもう一度整理しておく。
- その1:アプリのダウンロードと更新はWi-Fiで行う
- その2:今必要な通信かどうかを見極める
- その3:動画の再生画質を落とす
- その4:Chromeブラウザのライトモードを活用する
- その5:低速通信を駆使する
上記で挙げた5つの基本的な考え方としては2つある。
1つ目は、Wi-Fiが無い場所ではデータ通信は極力控え、データ通信は前倒し/後ろ倒しにする
2つ目は、Wi-Fiが無い場所でデータ通信を使う際は、削減を行う。
これらデータの節約する考え方をしっかりと頭に入れて賢く使えば、20GBも30GBもデータ通信を使うことはほぼないと思って良いのではないでしょうか。