楽天モバイルではRakuten Linkを使えば通話料無料になるということで、かなり嬉しい機能なのですが、通話品質は良いの?なぜ無料なの?正直言って使えるの?

このような疑問を持っている方が多かったので、ネットワークの話も交えてご紹介したいと思います。

本記事の信頼性
執筆者:わい
大手企業で8年間ネットワークエンジニアの経験あり。無線通信、有線通信、光通信に携わっています。ネットワーク資格取得済み。
通信に関しては、企業ネットワークや4G&5Gに加え、キャリア側、ユーザー側双方の通信の仕組みを知っています。
スマホ代は1台月々1,180円770円。現在はデュアルSIMで楽天モバイルも契約中。スマホは非常時に備えて2台持ち。
こちらの記事に記載していますが、実質1,180円770円でデータ使い放題しています。

LINEのように無料で通話することができるRakuten Linkですが、LINEとは異なる「RCS」という規格を使った新世代のコミュニケーションサービスです。日本ではまだRakuten Linkでしか取り扱われていませんが、海外ではRCSを利用する人が増えてきています。

Rakuten Link(楽天リンク)はなぜ無料で使えるか?

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 通常の電話のように電話回線を用いるのではなく、データ通信回線を使って音声を送り合っているイメージになります。これは、LINE通話やSkypeなども同じイメージです。データ通信回線を使って行われる電話のことを「IP電話」「インターネット電話」とも呼ばれたりしています。

楽天モバイルのRakuten Link(楽天リンク)はインターネット電話とは少し仕様が異なり、RCSという技術を日本で初めて使った音声通話の方式を採用しています。

ではRCSって何者なんだろ?という話です。

“RCS” とは

RCSについて、分かりやすい表現があったので引用しておきます。

 「RCS(Rich Communication Services)」は、SMSの強化版として策定されたメッセージング規格。写真や動画などの送信できるほか、通話機能や電話帳などと連携したり、ファイル共有、ビデオ通話などを利用したり、企業独自のデザインで配信したりできるといった特徴を備える。MMSと異なる点として、通信事業者間での互換性があり、携帯電話番号だけでやり取りができる。現在、北米と欧州を中心に世界で27カ国、50の通信事業者がRCSを採用している。なお、日本のキャリアはRCSサービスを提供していない。

RCSの正式名称は「リッチコミュニケーションサービス(Rich Communication Services)」と呼ばれ以下のような機能を備えています。

  • メッセージング
  • チャット(1対1、グループ)
  • 音声メッセージング
  • IP音声通話
  • ビデオ通話
  • ファイルの送受信
  • コンテンツの共有
  • 位置情報の共有

日本におけるテキストメッセージのやり取り機能と言えばキャリアメールやLINEが主流ですが、昔、携帯電話の時代から現在に至るまでSMS(ショートメールサービス)と呼ばれるメッセージ機能があります。

最近だとSMSで誰かにメッセージを送るより、アプリの認証などに使ったことがある方が多いかと思います。

SMSは相手の電話番号さえわかればテキストメッセージを送信することができます。しかし携帯電話の時代から引き継がれてきたものがゆえに「絵文字や画像が送れずテキストしか送れない」「文字数制限があり短い文章しか作れない」等、現代ではやや時代遅れな機能となってしまいました。

そのような時代遅れで使いにくいSMSの進化版として写真(画像)や動画、IP音声通話(ビデオ通話)、ファイル送受信などに対応した世界標準な規格がリッチコミュニケーションサービス(RCS)です。

全世界的に見ると、このRCSはGoogleや各キャリアや端末メーカーによって規格化が行われ、すでにヨーロッパやアメリカなどの主要キャリアで導入され始めてきています。

Googleが普及に注力しているため、Androidスマホでは今後どんどん使われていく規格となるでしょう。

RCSは大手キャリアの「+メッセージ」で使われている

RCSに対応したプラスメッセージ

引用元:NTTドコモ

日本で初めてRCS規格が使われたのが「+メッセージ」です。これはドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアが力を合わせて作成したLINEに対抗する予定だったモノです。

5月9日にAndroid向けの専用アプリケーションが先行して公開されました。ただ、LINEが既に普及していたこともあって、わざわざLINEから+メッセージに乗り換えるような方もほとんどおらず、結果的に+メッセージは普及しませんでした。

公式的にはLINEに対抗したものではないとのことで、法人向け利用を想定しているみたいです。

そんな+メッセージですが、あくまでテキスト、画像動画などのやり取りのみで音声通話には対応せず、SMSの代わりとしてしか使えないという制約が多い機能でした。そりゃ3大キャリアは通話料は大きな収益源なので、音声通話を無料でやられると困ると思っていたのだと思います。

一方で楽天モバイルは近年できたキャリアであり、今まで通話料収入があった3大キャリアと比べ何も失うものは無いので、最初から通話料無料でサービスを開始できたのだと思います。

Rakuten LinkとLINEとの大きな違いはRCS規格であること

RCSとは?なぜ無料で使えるのか?

少し遠回りしましたが、LINE通話などのインターネット電話との違いは何なのでしょうか。

LINE電話の特徴

LINEは、互いにアプリをインストールしLINEアカウントを作成しないと使えないアプリです。送信元、宛先がLINEのアカウントです。アカウントを作成してないユーザーとはLINEができないというのは感覚的にも分かるかと思います。

LINEを例にすると、ほとんどのスマホユーザーの方がLINEを使ってるので、LINEができない状況というのが良く分からなくもなってきますが。。。

おじいちゃんおばあちゃんも知らず知らずのうちに子どもや孫にLINEアカウントを作られてるんじゃないかと思います。

RCSの特徴

一方でRCSはアプリダウンロード等は不要でスマートフォンに搭載されてる標準的な機能だけで利用可能です。電話番号があれば利用できます。送信元、宛先が電話番号となります。

RCS規格の機能は、電話番号さえ知れれば相手と音声通話ができたりSMSが送れたりするのが大きなメリットです。

また自分と相手のキャリアが違っても相互接続することが可能です。

RCS規格(Rakuten Link)送信元、宛先が電話番号のため、誰とでもやり取り可能
LINE送信元、宛先がLINEアカウント(アプリ)のため、使ってない人とはやり取りできない

スマホを持ってれば電話番号は必ず付与されるので、相手の環境に依存せず誰とでも連絡できるのがLINEとの大きな違いになります。(厳密には、電話番号が付与されるのは音声通話SIMを持っていれば、です。)

ちなみに通常の電話は、データ通信と同じキャリア回線を使っていても、キャリア回線の中で音声データを最優先で流すように優先制御がなされているため、いつ何時でも遅延もなくクリアに音声が聞こえます。しかしRCSやインターネット通話はそこまで優先されないようです。

Rakuten Link(楽天リンク)は音質が悪い?改善するためにできること

LINEもRakuten Linkもデータパケットと共にデータ通信回線を共用利用しているため、混雑時には品質低下が起きます。 

楽天モバイルでは基地局数が少なく、電波の周波数も高い特徴を持つため屋内や地下などではあまり電波の入りが良くありません。

このあたりの電波の仕組みや原理については以下をご覧ください。

▶楽天モバイルが楽天回線エリアなのにパートナー回線につながる原因と対処方法

Rakuten Linkでは通常の電話とは異なりデータ通信を使用するため、電波の良いところで利用しましょう。

また、モバイル通信が遅い場合はWi-Fiに接続してみましょう。

たったこれだけで、いくらか音質は改善することが可能です。(これ以外に術がない。)

本記事のまとめ

本記事ではRakuten Linkで使われているRCSについてご紹介しました。

今後、より5Gが普及し始めて高速で大容量な通信が実現されると、通話はRCS規格の無料通話に変わっていくのではないかと思います。

とは言えキャリアは通話料を取りたい思惑があるので反対してくると思われますが、楽天モバイルをはじめとした新しいキャリアがRCSによる無料通話を大きな武器に、ドコモ、au、ソフトバンクと争うような気がしています。

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