エンジニアが教える楽天回線エリアなのに楽天回線に接続されない理由と対処法

本記事は、大手通信事業者である楽天モバイルの接続エリア問題について解説した記事です。



動画を観ていたらなぜかネットワーク制限にかかってしまった・・・!!



楽天回線エリアって書いてるのになのにパートナー回線にしか繋がらないんだけど!
楽天モバイル利用時にこのようなことはありませんか?
僕は本業としてネットワークエンジニアをしているからか、自身で使ってて気になるネットワーク問題を発見しました。
それは楽天回線エリアなのにパートナー回線に接続されてしまうという問題です。
これ、結論から言うと、
楽天回線とパートナー回線どちらの電波を掴むかは、band固定しない限りその時々の電波状況によって変わるというのがスマホの動作仕様で、楽天回線エリアにいてもパートナー回線を掴むことは”ある”ということです。
そこで、なぜ”ある”と言えるのかをネットワークのエンジニアの観点から解説していきます。
多少ややこしい部分があるので、イメージだけお伝えしていこうと思います。
本記事で分かること
- 楽天回線エリアなのにパートナー回線のギガを消費している理由
- 楽天回線エリアなのに速度制限がかかった理由
- 楽天回線エリアなのにパートナー回線で接続される理由
- 楽天回線(band 3)だけ接続できるようにする考え方
- パートナー回線(band 18)に接続しないようにする
こういった内容について解説していきます。
以下の症状の方は、単刀直入に解説したこちらの記事も参考にしてください。
楽天回線エリアなのに楽天回線に接続されない理由
結論は以下の3つです。
- 楽天回線は電波の周波数が高く不安定で安定したパートナー回線に繋がる
- 楽天回線エリアと記載があるが実際は障害物の影響などで楽天回線が届いていないため、パートナー回線に接続される
- 楽天回線の電波が弱くて届きにくく、パートナー回線の方が電波が強いため楽天回線に接続されない
上記の理由により楽天回線に接続されなくなってしまっていると考えられます。
では、これら楽天回線に接続されないメカニズム、対処の方法について詳しく確認していきましょう。
ちなみに、どうしても楽天モバイルにつながらない方は、あきらめて他の格安SIMに乗り換えたほうが精神的にも穏やかになれますよ。
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楽天回線エリアなのにパートナー回線につながるメカニズム
楽天回線ではなくパートナー回線に繋がってしまう主な理由を考える上での動作メカニズムについて解説していきます。
- 楽天回線とパートナー回線の電波の周波数の違い
- 通信が安定した基地局へ切り替える
- 楽天回線エリアが実際のエリアと異なる
理由1.楽天回線とパートナー回線の電波の周波数の違い
楽天回線とパートナー回線では電波の利用している電波の周波数が異なっています。
楽天モバイルで扱う回線の周波数帯(band)は以下のband3、band18の2種類あります。
- Band 3 [1.7 – 1.8 GHz](1730MHz~1750MHz/1825MHz~1845MHz)
-
楽天モバイルが唯一扱える周波数帯。他のキャリアも使用している周波数帯であり、日本で発売されている端末であれば対応している。
- Band 18 [800 MHz](815MHz~830MHz/860MHz~875MHz)
-
上記、楽天回線(band 3)に接続できない時用にこのバンドをauから借りている。楽天モバイルの基地局はまだまだ少ないので、band 18にも対応しエリアをカバーしている。
(参考:総務省「1.7/3.4GHz帯の周波数再編の概要」)
回線 | Band | 周波数帯 | 特徴 |
---|---|---|---|
楽天回線 | band 3 | 1.7 – 1.8 GHz帯 (1730MHz~1750MHz、 1825MHz~1845MHz) | 電波到達距離が短い 障害物に弱い |
パートナー回線 | band18 | 800 MHz帯 (815MHz~830MHz、 860MHz~875MHz) | 電波到達距離が長い 障害物に強く、回り込める |
band 3(楽天回線)は周波数が1.7 – 1.8 GHzと、band18(パートナー回線)に比べて高い性質を持っています。
まずは「楽天回線の方が周波数が高い」と覚えておきましょう。
高い周波数の電波を通信に利用することは、以下のように少々不利なことがあります。
- 高い周波数は、電波の直進性が強い
- 高い周波数は、電波の伝搬距離が短い
- 高い周波数の、電波は品質低下が頻繁に起きる
高い周波数の電波は直進性が強い
電波の直進性が強く遮蔽物に回り込みにくくなる特性があります。
そのため、入り組んだ場所には当然ながら届きにくくなってしまいます。
例えば、地下や家の中やビルの中には届きにくく、仮に届いたとしても弱く、通信ができないほどに品質が悪くなってしまうことがあります。
なので、楽天回線よりもパートナー回線の方が安定して繋がりやすいです。
高い周波数の電波は伝搬距離が短い
周波数の高い電波は、伝搬損失が大きくなる特性を持ち、遠くまで飛ばなくなります。



でんぱんそんしつ・・・?
ここで頭抱えてしまう気持ちもわかります、、ムズカシイワードキライ。
つまりは、電波の到達する距離が短くなります。


そのため、1つの基地局でカバーできるエリアが小さくなってしまいます。例えば5Gの電波は周波数(4Gの周波数転用は除く)が高いため、4Gの基地局数以上に基地局を設置しなくてはなりません。 電波に関する補足
また楽天モバイル公式ページからも、以下のような注意書きがあります。
- 楽天エリアは計算で算出しているので実際の電波状況と異なる
- 建物の中・地下・トンネルなど電波の届かないところでは利用可能なサービスエリアが制限される
- 楽天回線エリアであっても、地下、屋内、大きな商業ビルの屋内等の場所、製品の設定、電波の状況等によってパートナー提供のネットワークを利用するローミング通信となる場合がある。
高い周波数の電波は品質低下が頻繁に起きる
楽天回線は周波数が高いことが原因で、パートナー回線より頻繁に電波の品質が良くなったり悪くなったりと不安定になります。特に建物の中ではドアやパーティション等に大きく影響されてしまいます。
ゆえに、安定しているパートナー回線の方に頻繁につながってしまいます。
理由2.通信が安定した基地局へ切り替えている
楽天回線ではなくパートナー回線に繋がる2つ目の理由として、スマートフォンは常に通信が安定した基地局と接続するという動作を行っています。
「楽天回線に接続していてもいつの間にかパートナー回線に繋がっていた」ということがあるのではないかと思います。この主な原因は、ハンドオーバー(「ハンドオフ」や「ローミング」とも)という技術によるものです。
スマートフォンは、各地にある複数の基地局から発信される電波を常に受信しながら移動しており、最も品質が良い電波を放つ基地局1つを選び、接続し通信を行います。


「品質が良い=通信速度が速い」と捉えてもらってOKです。
接続先として選ばれなかった残りの基地局からも電波の受信だけはしていて、常に電波の品質の状態確認を行っています。



今いる位置で最も安定した基地局に繋がるから、どこでも安定した通信ができるってことです!
今通信している基地局との距離が離れると電波の品質が下がるため、スマホは今接続可能な基地局の中から最も品質の良い基地局と接続しなおします。


このようにハンドオーバーを駆使して、僕たちはいつでもどこでも品質よく通信ができています。
このハンドオーバーの仕様が原因で、楽天回線の通信品質が一定の値まで悪くなると、その時に”最も品質の良い基地局”と接続します。
もしその”最も品質の良い基地局”がパートナー回線であれば、楽天回線エリアなのにもかかわらずパートナー回線につながってしまうという現象が起きます。
理由3.楽天回線エリアマップが実際の楽天エリアと異なる
楽天モバイルが作成したエリアマップは、実は実際とは異なっています。
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「何言ってんだ?」と思うかもしれませんが、本当の話です。
楽天回線エリアマップは、基地局の位置から算出した論理マップ
基地局を建てると、電波がどのくらいの距離飛んでいるかを計算します。出力パワーや電波の減衰率といった数値を駆使して算出していきます。
楽天モバイルの公式ページ「通信・エリア」の項には以下のような表記があるのご存じでしょうか。
※サービスエリアは計算上の数値判定に基づき作成しているため、該当の通信状況と異なる場合があります。
楽天回線エリアとは?
つまり、「楽天回線の基地局を設置した場所から半径何メートルまで電波が到達するか」をベースに計算して日本地図上に色を塗ってエリアマップを作成しています。
なので実は電波が来てないってエリアが多数存在していてもおかしくないのです。
実際のエリアは常に変動している
電波はすごく繊細で以下のような事象で電波が届かなくなったりもします。
雨が降る | 電波が雨に吸収される。 |
---|---|
人・車等が通る | 直接波と反射波が合わさり弱めあう場合がある |
建物が建つ | 直接波と反射波が合わさり弱めあう場合がある 基地局との見通しの関係が無くなり、届かなくなる可能性がある (個人的には日照権と同じくらい重要) |
そのため、エリアマップ上では楽天回線エリアだと思っていたけど、実際はバリバリのパートナー回線だった、ということも十分にあり得るのです。
上記のような理由から、楽天回線エリアでもパートナー回線に繋がってしまいます。
パートナー回線と楽天回線のおさらい
楽天エリアでもパートナー回線に繋がることが起きることが分かったので、ここで改めてパートナー回線と楽天回線についておさらいしておきましょう。
パートナー回線は楽天エリアを補完するためauから借りた回線
パートナー回線とは何者?ということを改めて整理しておきます。
楽天モバイルはMNOとして自社設備(基地局)を利用してサービスを提供しています。楽天モバイルはまだ基地局を全国各地に設置し回っている状況のため、基地局が未設置のエリアは楽天回線に接続できない状態です。
そのため、楽天回線を利用できないエリアでも最低限通信ができるように、既に全国をカバーしているauから基地局を借りて接続できるようにしたのがパートナー回線です。
上述したように、パートナー回線はプラチナバンド(800MHz帯)でありスマホの電波としては最も繋がりやすい電波であり、楽天回線に比べ障害物の影響を受けにくく広範囲をカバーできる点が特徴です。
楽天回線(楽天自社設備)は無制限に使っても構わないですが、パートナー回線を無制限に使うことは許されないため、5GB/月という制約があります。
楽天モバイルはauから回線設備を借りていることから、楽天はauに対してローミングサービス利用料を支払っているため、楽天回線設備を設置し各エリアの人口カバー率が高くなって来た時点で徐々にローミングサービスを停波していこうとしています。
ここでの注意点は「人口カバー率が100%になったら」ではないことです。そのため、そのエリアの数%の方は楽天回線もパートナー回線も繋がらなくなってしまうことが懸念されています。
この停波の時期については楽天モバイル向けローミングサービス提供エリアのページから確認できます。
楽天回線とは、楽天モバイルだけが扱えるプラチナバンドを持たない回線
楽天モバイルは格安SIMとは異なり、自社設備を持つ通信事業者です。
(一般的に格安SIMといわれる事業者は自社設備を持っておらず、大手キャリアから設備を借りてサービスを提供しています。)
ドコモ、au、ソフトバンクがいる中で新たに参入してきた事業者であるため、プラチナバンドを割り当ててもらえず、少し高い周波数を使ってサービスを提供しています。
▶楽天モバイル社長「もう我慢できない」 国にプラチナバンドを要望へ
プラチナバンドを持つ大手キャリアと比べて、楽天回線は障害物の影響を受けやすくカバーエリアが小さい点が特徴です。
ただし、周波数が高いこととカバーエリアが小さい分基地局1つ当たりの収容人数が少なくなることから、まともにつながった時の通信速度は速いという特徴も持ち合わせています。
おそらくこのような点からも無制限使い放題が実現できているのかもしれません。とは言え、まだまだ基地局数は少なく楽天モバイルの基地局は約2万個しかなく、ドコモと比べるとおおよそ10分の1程度しかありません。
- 全国をカバーできておらず、繋がらない地域が多数存在する
- 基地局の密度も低くスマホと基地局の距離が遠くなるため、通信速度が遅くなる
- 電波の周波数が高いため、屋内では繋がりにくく不利
基地局が少ないことからこのような状況を引き起こしているため、品質が悪いと言われています。
実際、楽天回線が届いているかを確認する方法
最も手っ取り早いのは、今いる場所でスマホが楽天回線の電波を受信しているかを確認してみましょう。
公式ページにある楽天モバイルエリアマップを確認してみましょう。


濃いピンクが楽天回線エリア、薄いピンクがパートナー回線エリアを示しています。
楽天回線の基地局は急激に増えてきているので、最新のマップ状況は楽天モバイル公式サイトを確認してみてください。
楽天回線エリアにいても繋がらない人もいるかと思います。
そこで実機を使った楽天回線を受信しているか分かる方法をご紹介したいと思います。 スマホで楽天回線の電波を受信できるか確認する方法
- 「設定」をタップ
- 「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「SIM」をタップ
- 「詳細設定」をタップ
- 「ネットワークを自動的に選択」をOFFにする
- 利用可能なネットワークが検索される
- 検索結果の一覧に「440 11(またはRakuten)」があればその電波が楽天モバイルとなる




たったこれだけで楽天回線の電波を受信できているかどうかが分かります。
家の中でやると障害物(窓、扉など)の影響でもしかしたら受信できていないかもしれません。
そんな時は窓際に行ってみたり窓を開けてみると一応解決したりします。
(上記はPixel4a5Gでの操作方法になるので、端末によっては若干操作が異なる可能性があります。)
iPhoneの場合は、下記のように裏コマンドから接続ネットワークの周波数帯を確認できます。
- 電話アプリのを開き、キーパッドで【*3001#12345#*】をダイヤル入力します。
- 発信ボタンを押す。
- (やってることは、上記番号に電話をかけるイメージです。)
- Field Testという裏メニューが表示されます。
- Field Testより『Serving Cell Info』を選択します。
- Serving Cell Infoより 【Freq Band Indicator】に記載されている値を確認します。
値が18ならBand18、つまりパートナー回線。
値が3ならBand3、つまり楽天回線。
という確認方法になります。
パートナー回線に繋がった時に楽天回線に繋げる方法
パートナー回線に繋がってしまったスマートフォンを楽天回線に繋げる方法をご紹介します。
今掴んでいる電波を離す
パートナー回線に接続された場合には、スマートフォンが「この基地局の電波、通信品質悪いなぁ」と思うまで(つまり、ある品質まで悪くなる必要がある)別の基地局を利用しようとしません。
そのため、一度パートナー回線を掴むとずっと掴みっぱなしになる可能性があります。
楽天回線エリアで楽天回線に接続させたい場合は、以下の方法を試して掴んでいる電波を一時的に離してみてください。
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ちょっと詳しく言うと、受信電波強度の下限値を下回るまではずっと今の基地局を使い続けます。
ですが、パートナー回線は周波数が低いのでなかなか電波強度が低下しないんですよね。
- モバイルデータをOFFにし、再度ONにする
- 機内モードをONにし、その後OFFにする
- 電源をOFFしてみてONにする(再起動)
上記の操作で掴んでいる電波を一度離すことで、その場で楽天回線が使えそうなら楽天回線を掴みます。
今までなかなか楽天回線を掴まなかった方でも、各端末ごとにAndroid OSのバージョンアップに伴い電波の最適化を図り、繋がるようになるといったケースもあります。
楽天回線の電波だけを拾うようにする
裏を返せば「band18を掴まないように除外設定する」という方法です。受信バンドの除外設定を行います。
W04向けやサムスン製のスマホにはそういったアプリや方法があるのですが、全スマホで共通して使えるものは無いようです。
例えば、一部のスマホでは開発者オプションを有効(本当に必要かは定かではない)にしたのちに電話ダイヤルアプリを開いて「*#*#4636#*#*」や「*#*#2263#*#*」と打つことでBandSelectモードに入れる機種があります。
ちなみに僕のOPPO Reno Aには隠しコマンドはありました。
ダイヤルアプリで「*#899#」と入力すると以下のようなエンジニアモードへ入ります。


エンジニアモードでbandSelectのようなものを探してみたのですが、どうやらなさそうなんですよね。
automatic testやmanual testといった、工場での出荷前試験をするときのようなモードがあるのが分かります。
電波周りの設定に関しては触れないようになっていました。
楽天回線に接続時にのみモバイルデータONにする
仕組みとして、楽天回線に接続時にはモバイルデータをONにし、パートナー回線と接続された場合はモバイルデータをOFFにするようなアクションをつくることができれば実現します。
- 楽天回線に接続するとモバイルデータONにする
- パートナー回線に接続するとモバイルデータOFFにする
上記のような動きをしそうなアプリがありました。「LTE回線状況チェッカー」というアプリです。
おすすめアプリ「LTE回線状況チェッカー」
通知バーやウィジェットとして、常に接続回線の監視ができるアプリです。
使い方については以下にまとめていますので合わせてご覧ください。


まずアプリをダウンロードします。→「LTE回線状況チェッカー」
すると位置情報へのアクセス権限の許可を聞かれますが、OKします。


アプリを開くと以下のような画面になります。
接続回線がパートナー回線であれば「パートナーエリア」と表示され、楽天回線であれば「楽天エリア」と表示されます。
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バンドの値と共に表示されるので分かりやすくて良いですね!
デュアルSIM構成の場合は、右上のボタンを押すことで接続回線を確認したいSIMを切り替えることができます。
僕の場合はSIM1にOCNモバイルONE、SIM2として楽天モバイル(eSIM)を設定しているので「2」と表示されています。


また、常時監視がしたい場合は「常に監視」を有効無効を選べ、通知バーに楽天回線かパートナー回線かが表示される仕組みです。
さらに、回線が切り替わったときに通知が欲しければ、「常に監視が有効の場合、エリアの切替時に通知する」にチェックを入れておきましょう。
そうすることで、楽天回線に接続時にはガンガン使って、パートナー回線に切り替わると通信を控えることで、パートナー回線のデータ通信量を抑えることが可能になります。
ちなみに基地局の変化に合わせてモバイルデータをON/OFFする処理は、root化が必要ということでした。
▶今繋がってるのは楽天回線?パートナー回線?簡単に分かる『LTE回線状況チェッカー』の使い方
楽天モバイルのみの契約は正直おすすめできない理由
現役ネットワークエンジニアの僕が、なぜ楽天モバイルのみの契約はおすすめできないのか簡単に解説します。
楽天モバイルに安易に乗り換えると上記のような「楽天回線エリアなのにパートナー回線に繋がってしまったり、場所によっては圏外になってしまったりと基地局数も圧倒的に少なくまだまだ不安定です。
そのため、できれば楽天モバイルは予備回線として持っておき、メイン回線をその他の格安SIMにすることをお勧めします。
なぜならば、10月14日にあったヤフーニュースですが「ドコモの通信障害はなぜ長期化したのか? 障害の告知方法やMVNOの扱いには課題も」という記事に書いてあるように、ドコモで通信障害が発生しました。
このような状況でドコモ1回線のみしか持っていない方は、通信不可で何もできずになってしまいました。
そのため、もう1回線契約しておけば万が一メイン回線に通信障害が発生しても、楽天モバイルを予備として持っておけば切り替えて使えるので、繋がらないといったトラブルを避けることも可能です。
僕はデータ通信用としてLINEMOを使っていますが、家の中で5Gが入ったりLINEがカウントフリーだったりするのですごくお得に感じています。
実際にLINEMOを使用してみた記事はこちらから参考ください。通信障害に備えておきましょう。
僕はネットワークエンジニアということもあって、想定していなかった些細な事象が通信トラブルを招くリスクを理解しているので、デュアルSIM等で2回線持ちを推奨しています。
▶LINEMOのミニプランを契約する前に確認しておきたいメリットとデメリットと評判
本記事のまとめ
楽天回線エリアなのにパートナー回線に接続される理由とその対処法について解説してきました。
- 楽天回線とパートナー回線の電波の周波数の違いから、パートナー回線の方が繋がりやすい。
- 通信が安定した基地局へ切り替えるハンドオーバが起きるため、勝手にパートナー回線に繋がる。
- 実環境での電波到達範囲は理論値と異なるため、楽天回線エリアが実際のエリアと異なる。
これらが理由で、楽天回線エリアでもパートナー回線の品質が良い場合はパートナー回線に繋がってしまうということです。
一度パートナー回線に繋がってしまうと、楽天回線の品質が上回るまではパートナー回線に繋がりっぱなしになってしまうため、電波を一度離して掴みなおす必要があります。
モバイルデータ通信「OFF→ON」にしたり、機内モード「ON→OFF」にしたりしてみましょう。
また、リアルタイムで接続している回線が知りたい方は「LTE回線状況チェッカー」アプリを導入し、パートナー回線を掴んだときは通知が来るようにしておきましょう。
楽天モバイルに乗り換えるのは少し怖いなという方は、以下のように乗り換えずに楽天モバイルを新規契約して活用してみませんか?
参考記事へのリンクを張っておくので、ぜひ有効活用してみてください。
用途 | リンク先 |
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楽天モバイルを固定電話として使う (新規契約) | 2021年固定電話は本当に必要?楽天モバイルなら維持費・通話料0円で使えます! |
DSDVとして活用する (新規契約) | 僕だけが知っている楽天モバイルに乗り換える前に知っておきたいデュアルSIM活用方法 |
もし既に楽天モバイルに乗り換えてしまった人は、デュアルSIMの最強組み合わせはどれ?オススメはこれだ!の記事を読んで最適な格安SIMを見つけてみましょう。
以上「楽天回線エリアなのにパートナー回線に接続される原因とその対処法」でした!
ありがとうございました。
僕のひとこと
楽天モバイルは基地局が他のキャリアと同様のレベルまで整備されなければ、ずっと繋がりにくいままでしょう。
繋がりにくいに加えて通信速度も出にくいので、やっぱりメイン回線で使うのは正直、微妙です。
参考リンク
▶楽天エリアなのに圏外が多発するときに試してほしい5つのこと
▶楽天モバイルのデメリットが気にならなくなる唯一の裏ワザ的な活用方法
▶現役エンジニアが語る楽天モバイルが繋がりにくいと言われる当然の理由
▶ドコモで5Gエリアなのに5Gにならない理由を現役エンジニアが解説します



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