ドコモ新料金プラン「irumo(イルモ)」は子供におすすめできないと断言する5つの理由【デメリットだらけ】
「irumoって安いし子供におすすめ?」
「irumoにしようと思ってるけどデメリットある?」
そんな疑問を持つ方が対象です。
ドコモから2023年7月に登場したirumoは単純な安さがメリットになりうるドコモの新しい料金プランですが、子供が契約するのにはおすすめできるのかについて解説します。
結論は、他の格安SIMと比べるとデメリットだらけなので基本的に契約するのはおすすめできません。
「こんなつもりじゃなかった・・・」ということが無いように、しっかり本記事で確認しておきましょう。



中にはirumoをおすすめできる人もいます。
こんな人にはオススメできます!!
- 家族や親がドコモ(eximo, ahamo, irumo)を利用している人
- dカードお支払割 or ビジネスメンバーズ割
- ドコモ光 or ドコモ home 5Gを利用している人(新たに契約する人)
上記のような人は割引が適用されるので、格安SIMよりもリーズナブルに利用できてお得になります。
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irumo(イルモ)は子供にもおすすめできないと断言する3つの理由
- 条件が揃わないと割高な料金プラン
- ファミリー割引に加入してもirumoからの通話発信は有料
- お得な機能・サービスが特にない(実質的に料金が高い)
- irumoが最も優先的に速度制限される
- 利用できなくなるドコモサービスが多い
それぞれ順に解説していきます。
1.条件が揃わないと割高な料金プラン
irumoは、ドコモ光/home 5Gの契約による割引が効いて初めて格安SIMや大手キャリアのオンライン専用プランと肩を並べられる料金プランです。
もし割引が無ければ下記のような割高な料金プランです。
プラン | irumo | ||||
---|---|---|---|---|---|
0.5GB | 3GB | 6GB | 9GB | ||
契約種別 | 4G | 5G | |||
月間利用可能データ量 | 0.5GB | 3GB | 6GB | 9GB | |
月額料金 割引適用前価格 | 550円 | 2,167円 | 2,827円 | 3,377円 | |
国内通話料 | 22円/30秒 | ||||
SMS通信料(国内) | 3.3円/回(受信料 無料) |
3GBで2,167円、6GBで2,827円、そしてたったの9GBで3,377円。今の時代、これは高すぎます。
スマホの契約に対して、光回線やホームルータの契約で縛ってくるプランは基本ダメだと思った方が良いです。めちゃくちゃ安くなるならまだしもですが。
近年では縛りが無くても十分に安いキャリアがあるので、わざわざ自ら縛られに行くようなプランは選ばない方が良いです。
2.ファミリー割引に加入してもirumoからの通話発信は有料
ドコモの最大の強みは「ファミリーで加入すれば家族間通話が無料になること」です。
これがあるから家族全員で割高な大手キャリアと契約するメリットが受けられるわけです。
しかし、irumoはファミリー割引の頭数としてはカウントされるものの、家族間通話無料の対象外となっています。
そのため、子供にirumoを契約しても同じドコモ(eximoまたはahamo)の親への通話発信は30秒あたり22円かかることに注意してください。
※ちなみに0.5GBプランだけは、ファミリー割引の頭数にカウントすらされないわ、5Gに対応してないわで地獄です・・・。
3.お得な機能・サービスが特にない(実質的に料金が高い)
irumoの料金体系は下記のようになっています。(最大の割引後の料金なので安く見えます。)
プラン | irumo | ||||
---|---|---|---|---|---|
0.5GB | 3GB | 6GB | 9GB | ||
契約種別 | 4G | 5G | |||
月間利用可能データ量 | 0.5GB | 3GB | 6GB | 9GB | |
月額料金 割引適用前価格 | 550円 | 2,167円 | 2,827円 | 3,377円 | |
割引 | みんなドコモ割 | – カウント対象外 | – カウントは対象 | ||
dカードお支払割 または ビジネスメンバーズ割 | – | ▲187円/月 | |||
ドコモ光セット割 または home 5Gセット割 | – | ▲1,100円/月 | |||
月額料金 割引適用後価格 | 550円 | 880円 | 1,540円 | 2,090円 | |
国内通話料 | 22円/30秒 | ||||
SMS通信料(国内) | 3.3円/回(受信料 無料) |
dカード割引やドコモ光/home5Gセット割が適用されていれば3GBで880円、6GBで1,540円、9GBで2,090円と一見安いように見えます。
しかし、9GB2,090円は高すぎて選ぶ価値がないので、せいぜい3GBと6GBが選択肢でしょう。
下記でも解説していますが、格安SIM歴7年以上で現職がネットワークエンジニアの僕は、子供に最もおすすめの格安SIMとしてLINEMOを紹介しているので、比較してみます。
データ容量(ギガ)3GBで比較
比較 | irumo (3GBプラン) | LINEMO (ミニプラン) |
---|---|---|
データ容量(ギガ) | 3GB | 3GB |
元の月額料金 | 2,167円 | 990円 |
月額料金 (最大の割引適用後) | 880円 | 990円 |
5分通話無料オプション | +880円/月 | +550円/月 ※加入から6ヵ月間は0円/月 |
無制限かけ放題 | +1,980円/月 | +1,650円/月 ※加入から6ヵ月間は1,100円/月 |
速度制限時の速度 | 300Kbps | 300Kbps |
メールアドレス | +330円/月 | なし(Gmailで代用可) |
お得なサービスや特徴 | 特になし | ・LINEがカウントフリー(メッセージ, 通話) ・キャンペーンでプラン料金8か月間、実質無料 ・通話オプションが6ヵ月間割引 |
公式サイト | irumo(イルモ) 公式サイト | LINEMO 公式サイト |



子供の契約は、あまり大きなデータ容量を契約しない方が良いです。
これは速度制限により使い過ぎが防げるためです。
OCNモバイルONEの生まれ変わりがirumoですが、OCNモバイルONEにあった「ミュージックカウントフリー」などのお得な機能・サービスは無くなりました。
4.irumoが最も優先的に速度制限される
一般的にスマートフォンの通信で使用されるキャリア回線が混雑してきた際は、全体的に通信速度を下げて混雑緩和を行います。
その時に優先的に速度制限されるのがirumoになります。
irumo公式サイトの料金プランの箇所には下記のように記載があります。


つまり、子供にirumoを契約すると、下記のようなことが起こり得ます。
- 連絡が届かない可能性がある
- LINE通話などがブツブツ途切れやすくなる
- LINEメッセージの受信にラグが発生し返信が遅くなる
そのため、できれば親子間の連絡用のLINEはいつでも快適に使える方が望ましいです。



ちなみにSMSは送信料が1通あたりで3.3円~かかるので使いすぎには注意です。
また家族間でも通話は22円/30秒かかります。
5.利用できなくなるドコモサービスが多い
同じドコモの料金プランにもかかわらず、利用できなくなるドコモのサービスが多いです。
そのため「irumoに変更するならもうドコモにこだわらなくてもいいかな」と思ってもらっても良いでしょう。
- お預かりプラス
- オプションパック
- 音声入力メール
- ケータイデータ お預かりサービス
- ブラックベリーサービス
- ブラックベリーWebフィルタ
- マルチナンバー
- メロディコール(ベーシックコース)
- ゆうゆうコール
- ゆうゆうコール特典受取拒否
- 自動更新なし
- iチャネル
- iモード
- iモードアクセス履歴 検索サービス
- mopera U
- spモード決済(GooglePlayなど拒否)
- spモードメールウイルスチェック
- WORLD WING Wi-Fi
特にspモード決済ができなくなることには注意が必要です。
詳細は、ドコモ公式サイト「irumoでご利用になれないサービス一覧」をご覧ください。
また、irumoへプラン変更手続きを行う際のご注意事項として下記のサービスも利用には条件がつきます。
クラウド容量オプション データ保管BOX dフォト | irumoプラン変更前に「dフォト(お預かり機能)」、「データ保管BOX」をご利用されていたお客さまが引き続きサービスをご利用になるには、「dフォト(プリントサービス機能)」、「クラウド容量オプション」のいずれか、または両方のご契約が必要です。お預けされているデータ容量以上のご契約がない場合、データは削除されますのでご注意ください。 |
有料オプションの契約が必要になるので注意が必要です。
子供におすすめの格安SIMはなに?
LINEMO


個人的に子供に最もおすすめできる格安SIMです。
子供にスマホを持たせる理由として最も多いのは「子供との連絡用」です。
そして連絡用に使われるアプリは「LINE」です。
そのLINEがカウントフリーで速度制限時でも通常速度で利用可能なところがかなりポイント高いです。
子供ってガンガン使う傾向があるのですぐに速度制限にかかってしまうんですよね…。
そうなるとLINEで連絡が付かなくなったりするが格安SIMの弱点だったのですが、LINEMOはそこの弱点を上手く補えているので、子供に最も選ばれています。
LINEMOミニプラン(3GB)がお得!


ソフトバンクの格安ブランドであるLINEMOは、通信速度が速く、LINEがカウントフリー※という唯一の特徴を持っています。
※一部LINEギガフリーの対象外あり。
どれだけLINEをしてもデータ量(ギガ)を消費しないこと。
どれだけビデオ通話をしても写真・動画を送り合っても速度制限にかかりません。
インターネットしすぎて速度制限にかかった時でも、LINEを使うときは通常速度で利用可能です!
3GBであれば990円で利用可能ということもあり、子どもに持たせるスマホとしても今大人気です。
\期間限定!!ミニプランなら最大で12ヵ月実質無料!※/
※「PayPayポイント戻ってくるキャンペーン」と「PayPayポイントもらえるキャンペーン」を併用した場合。
※ソフトバンク・ワイモバイル・LINEモバイルからの乗り換えの場合は対象外。
※スマホプランは対象外。
※PayPay公式ストア等でも利用可。出金・譲渡不可。



別の格安SIMにしてましたが、外で使わせたときは音声が遅れたりとなんか質が悪いと思ってたのですが、LINEMOにしたところLINEの音声もクリアに聞こえて正解でした!ありがとうございました!



ビデオ電話することがありますが、画質が綺麗なのでやっぱりLINEMOは通信速度が速いんだなと改めて実感できました!月額990円でLINEが使い放題なのは助かります。
僕がLINEMOを使って評価した結果はこちら!!
トーンモバイル


キッズスマホとしてキッズ携帯からの乗り換えとして選ばれています。
動画は1GBまで、その他は中速だけど使い放題と言った独自のキッズスマホ路線を言っている格安SIMです。
キッズみまもりサービス「TONEファミリー」が充実しているので、見守りに重きを置きたい場合はおすすめできます。
\安心の見守り機能が充実のキッズスマホ/
IIJmio


端末をセットで購入したい場合は、最も端末を安くセットで購入できるIIJmioがおすすめです。
通信速度は一般的な格安SIM並の通信速度、見守りサービス等は特にありませんが、格安SIMの老舗ということもありサポートも充実しています。
本記事のまとめ
本記事では、ドコモ新料金プラン「irumo(イルモ)」は子供におすすめできないと断言する5つの理由について解説してきました。
5つの理由は以下のとおりです。
- 条件が揃わないと割高な料金プラン
- ファミリー割引に加入してもirumoからの通話発信は有料
- お得な機能・サービスが特にない(実質的に料金が高い)
- irumoが最も優先的に速度制限される
- 利用できなくなるドコモサービスが多い
もし自宅の固定回線がドコモ光/home 5Gだったりdポイントカードを持っていたりと条件が揃えばirumoでも問題はありません。
ですが、家族間でも通話が無料にならなかったりと子供とは通話がメインの方なら、あまりおすすめできるものではないかもしれません。
その場合はirumoを契約するよりほかの格安SIM/オンライン専用プランを契約する方が、便利に使える可能性が高まりますよ。
もしirumoを契約しようか迷っている方のお役に立てれば嬉しいです。
ありがとうございました。
参考リンク
▶子供には格安SIMスマホとキッズケータイはどっちがおすすめ?比較して解説します