無いと不便?賢い人ほどキャリアメールの必要性がないと断言する4つの理由【不要論】
大手キャリアの格安プラン「ahamo」「povo」「LINEMO」ではキャリアメールが廃止となりました。
近年では、格安SIMの普及が進みどんどんキャリアメールを使わなくなった人、あるいは必要性を感じなくなった人が増えてきているのではないでしょうか。
その一方で、一部の方はキャリアメールを維持したい、キャリアメールが無いと不便ということがハードルとなり、格安SIMに乗り換えられない方が多いようです。
そんな中で僕の会社の同僚や先輩からも「キャリアメールって必要なのか?」「キャリアメール無いと不便じゃないの?」と聞かれることがよくあります。



キャリアメールって必要だよね?ケータイ持っててメール無いなんて不便じゃないのか?
ですが、僕は全く必要ないと断言します。
なぜなら、キャリアを解約し格安SIMにして5年くらい経ちますが、僕自身が全く必要性を感じていないからです。
今ではもはや、キャリアメールの代替としてフリーメール(Gmail)で十分代用可能でした。
というか今ではフリーメールの方が便利と感じていますし、周りを見ても賢い人ほどキャリアメールは使ってない印象さえもあります。
そこで本記事では、なぜ僕がキャリアメールが不要と断言するのかについて理由を述べようと思います。
今だからこそキャリアメールは不必要と僕も断言できますが、もちろんキャリアメールが必須だった時代があったので、その辺の話を踏まえて4つの理由をご紹介していきます。
いわゆるキャリアメール不要論です。
- ガラケー時代は、連絡手段はメールまたは電話しかなく需要があった
- キャリアメールは実は有料サービスである
- 代替手段としてフリーメールが使える(完全無料)
- 乗り換え先に柔軟性が出て安いプランも検討できる
まずそもそもキャリアメールってなんだよ?という方に向けてキャリアメールについてご紹介します。
キャリアメールアドレスとは3大キャリアが提供するメールアドレス
基本的に多くの方は3大キャリアと契約しているので、イコール「キャリアメールアドレスを持っている」と言えます。
例えばdocomoだと【@docomo.ne.jp】、auだと【@ezweb.ne.jp】、ソフトバンクだと【@softbank.ne.jp】といったメールアドレスが使用できますよね。
今だと、この3社に加えてY!moible【@ymobile.ne.jp】とUQモバイル【@uqmobile.jp】も一応キャリアメールを持っています。
これらをキャリアメールと呼んでいます。
2000年代前半頃のガラケー全盛期の頃には非常によく使われていて、キャリアメールは一人1つ持っているのが当たり前のような感覚でした。
というか、ガラケーだったので「LINE」のようなアプリや概念が無く、ガラケーといえば電話(SMS)とキャリアメールというものでした。インターネットでさえ。。。って状況ですよ。



メール以外でのメッセージ送信手段がSMSくらいしかなかったんですよね。
また、キャリアメール以外のメールアドレスはPCメールに大別され、迷惑メールと疑われるほどのイメージがあったので、誰も使いたがらなかったんですよね。
当時はGmailさえも少し怪しかったイメージです。
「無料でメールアドレスを量産できるなんていかにも怪しい業者がやることでしょ」って思われていました。
- ガラケー:電話とキャリアメールのみ
- フリーメール:怪しい迷惑メール
- @docomo.ne.jp
- @ezweb.ne.jp
- @softbank.ne.jp
- @ymobile.ne.jp
- @uqmobile.jp
キャリアメール不要と断言する4つの理由
僕がキャリアメールを不要だと断言する理由について、下記より4つの理由をご紹介していきます。
- ガラケー時代は、連絡手段はメールまたは電話しかなく需要があった
- キャリアメールは実は有料サービスである
- 代替手段としてフリーメールが使える(完全無料)
- 乗り換え先に柔軟性が出て安いプランも検討できる
理由1|ガラケー時代は、連絡手段はメールまたは電話しかなく需要があった
家族や友人との連絡手段が基本的にメールだった時代は、キャリアメールが必須でした。
いつでもどこでも連絡できる手段として登場したのが携帯電話。
その携帯電話でできる連絡方法は、通話またはメールという選択肢しかなかったのです。
また電話をすると30秒20円かかってしまうので、当時の学生は必ずと言っていいほどメールを多用していました。
この頃はガラケーでインターネットもそこまで普及していませんでしたので、今のようにパソコンと同じコンテンツが見れるというわけではなく、テキストコンテンツベースだったので、チャットをしたりSNSをしたりする人はほとんどいませんでした。
Instagramなんてそもそも無いし、Twitterもありませんでしたよ。
おまけにパケホーダイに加入しなければネットも従量課金制という時代でした。
SNSでは当時はmixiなども流行りましたが、仲の良い友達とつながるだけで、連絡手段として活用する人はほとんどいませんでした。(リアルタイムでガラケーに通知が来るわけではないので使いにくかった。)
そのため、メールのように扱える代替手段がなく、キャリアメールが必須という状態でした。
今ではスマホでの連絡手段としてはLINEがメインですよね。インターネット速度もずいぶん速くなってきたことから、通話もLINE通話で済むようにもなってきました。
従来のメールと通話は、ほぼLINEに置き換わってきていると言っても良いでしょう。
理由2|キャリアメールは実は有料サービスである
たとえばドコモの場合、実は300円支払って『@docomo.ne.jp』のメールアドレスを利用させてもらっているということをご存じですか?
SPモード:月額使用料300円



え?ドコモ契約してたら無料でついてくるんだよね?
と思っている人がかなり多いと思うのですが、これ実はきちんと300円お金を徴収されてるんですよ。
現在では上記の「SPモード」のサービスに加入することが前提になっています。インターネット接続サービスとバンドルされているのでこれを契約していなければスマホでインターネットができません。
連絡手段がメールか電話かしかなかった時代は、300円払ってでもメールが欲しかったという気持ちはもちろん理解できます。僕も中学高校の頃は絶賛ガラケー時代でしたから。
暇なときは常に友達とこんなメールをしていました。



今日ひま?



おう



13時から遊ぼうぜ



OK!
↑こんなやりとりをわざわざメールでやってた頃が懐かしいです。今考えるとLINEの方が適しているし十分なんですよね。
現代では様々なコミュニケーションツールがある
話がそれましたが、様々なコミュニケーションツールが登場している今でもなおキャリアメールに300円払う価値があると言えるのでしょうか?
(今ではインターネット接続サービスとバンドルされているので、メールアドレスだけを使わないようにする、といったことはできません。)
今はLINEはもちろん、頑張ればFacebookでもInstagramでもTwitterでも1対1の連絡は取れますよね?Gmailやyahoo!メールといったフリーメールも使えますよ?それなのに300円も払い続けるのですか?
この300円が無駄と思うのか必須と思うのかで、意見が分かれそうですね。支払は税込みで330円です。
僕はdocomoから、メールアドレスももらえるOCNモバイルONEに乗り換えた
僕はこの300円さえももったいないと思い、OCNモバイルONE に乗り換えました。
2021年4月に発表された新料金では、データ通信容量6GBで税込1,320円なので、これだけあれば余裕です。
OCNモバイルONE
もらえるメールアドレスは『〇〇@▲▲.ocn.ne.jp』となります。
その3|キャリアメールの代わりにGmail(フリーメール)が無料で使える
GmailやYahoo!メールはフリーメールやWEBメールとも呼ばれていて、スマホ以外のPCでもインターネット経由でアクセスできるので、いつでもどこでも確認・返信ができます。
数年前にキャリアメールもブラウザ経由で確認できるようになりましたが、設定の難しさ等も相まって、ほとんどの方が使っていないように思います。
なので僕も使用したことは無いです。
またキャリアメールはWi-Fi経由だと使えなくなってしまう(新たに設定が必要)という障壁もありました。
そんな中、フリーメールの代表であるGmailやYahoo!メールはPCのブラウザからでも簡単に閲覧することが可能ですしWi-Fi経由でも閲覧可能です。
そのため、メールで長文を書くのならスマホよりもPCから入力する方がスムーズだし、楽ですよね。
また、万が一スマホを紛失したり突如電源が付かなくなったとしても、PCや他の端末でも受信箱を確認でき、なおかつ連絡も取れるというのはフリーメールならではのメリットではないでしょうか。(もちろん設定すればキャリアメールでもできますけどね!)



会社での出来事なのですが、Nexus5Xというスマホを使ってた頃突如電源が付かなくなったことがありました。なので帰りが遅くなることを嫁にLINEできずで焦りました。なのでPCからGmailにアクセスして嫁にメールを送ったことを覚えています。
僕自身もこんなことを実は経験しています。ドコモメールでスマホからしか送れなかったらその日嫁と連絡することができませんでした。Gmailを使用していてよかったです。
Androidスマホを持っていればGoogleアカウントを持つのが一般的になってきました。そのため、2021年現在ではGmailもある程度の信頼を得ている(一昔前のキャリアメールのような)メールアドレスであるという認識が高まってきました。
▶Gmailをキャリアメールのように使う!移行すれば超お得な理由|Android
格安SIMにすると3大キャリアのキャリアメールは使えなくなる
格安SIMと契約するということは、3大キャリアを解約することになるので、メールサービスも解約となります。
これがかなりネックとなる方が多いようで、下記のようなYahoo!ニュースが話題になりました。
携帯電話の利用者が、付与されたメールアドレスを電話会社の乗り換え後もそのまま使えるよう、総務省が大手各社に要請する方針であることが21日分かった。契約先を変更するハードルを下げることで競争を活性化させ、料金の引き下げにつなげる狙い。同省は競争促進に向けた政策を取りまとめており、来週にも発表する見通しだ。
携帯乗り換え後もメアド維持へ 総務省が要請、値下げ狙い
総務省は、今のキャリアメールを維持したまま別の電話会社へ乗り換え出来るように、大手各社に要請する方針とのことです。
キャリアへの値下げ要請の施策の1つとしてこの施策はおかしい気もしますが、要するにユーザーはキャリアから格安SIMへの乗り換えることで月額料金を安くしようってことなんですかね。
その乗り換えのハードルとなっているメールアドレスを維持できるようにすることで乗り換えを促進させようとしているのでしょうか。
MMD研究所による2019年のスマートフォン利用者実態調査では、「キャリアメールを利用しない」と回答した人が59%だったそうなので、残りの41%の方に向けた施策であると言えるため、効果としては微妙なのではないかと思います。
(多分ユーザーはキャリアや料金プランはそのままで値下げを求めてると思うんですけどね。)
キャリアメールのメリットが薄くなりつつあるので、今後、いずれは不要になっていくものだと考えられます。
キャリアメールの唯一のメリット
キャリアメールにも実はいくつかのメリットもあったりします。
キャリアメールでしか登録できないサービスがある
このようなサービスはキャリアメールを持っていないとサービス利用に制限が出てきます。
2,3年前に比べると今は緩和されつつありますが、以前は「ゆうちょダイレクト」がキャリアメールでしか登録できなかったりしました。(僕の場合は嫁のauメールアドレスで代替しました。現在ではGmailにも対応してきました。)
メールを受信する相手がキャリアメール以外を迷惑メールに指定している場合がある
こちらが送信したメールが相手に届かない、または迷惑メールフォルダに入ってしまう可能性があり、相手側には受信許可をするように設定変更を行ってもらわないといけません。
しかし2021年現在では、フリーメールも十分認識されつつあり、キャリアメールよりもメインになりつつあるので上記のメリットも段々と無くなっていくものと思われます。
その4|乗り換え先に柔軟性が出て安いプランも検討できる


もしキャリアメールが使いたいなら、基本的にドコモ、au、ソフトバンクとの契約に限られます。
ゆえに月額料金が高いプランのみしかありません。
もしキャリアメールが不要な場合には、乗り換え先として様々な格安SIM(MVNO)や3大キャリアの格安プランが選択できます。さらに楽天モバイルも選択肢に入れることができます。
2020年秋冬には政府の携帯料金値下げの圧力もあり、様々な事業者が価格値下げに動きました。
最も注目されているのが、ドコモからahamoという料金プランが発表されました。
条件や縛りもなく20GBで2,980円という低価格を実現しているのですが、キャリアメール不可というのが若干ハードルになっています。
その発表翌日には日本通信SIMから「合理的20GBプラン」というドコモよりも低価格な20GBで1,980円という新プランを発表していますし、さらにIIJmioからは革新的に安いプランも出ました。
▶ahamoを上回る日本通信SIMの新料金プランの評判がやばい【20GBで1,980円!】
▶【新料金】IIJmio(格安SIM)のeSIMプランが価格破壊しててやばい
その後、auから「povo」、Softbankから「LINEMO」といったキャリアの格安プランも登場しました。
上記の格安プランや格安SIMはキャリアメールアドレスは利用不可という制限があります。
キャリアメールさえ諦めれば様々な安いプランを選択することが可能になるということを頭の片隅に入れておいてください。
僕の推測になりますが、誰もが格安プランに乗り換えたいのだと思います。が、全員に乗り換えられてしまうと今まで6000円程度支払ってもらっていたユーザーが2,980円と半額となってしまい、キャリア側の利益が減ってしまいます。
そのため、まだまだキャリアメールを必要としている人は一定数いるので、少しでも乗り換えようとする人に抵抗する施策として、キャリアメール不可という条件を付けたのではないかと思っています。
- そもそもキャリアメールが不要な人は既に格安SIMに乗り換えているのではないか
- つまり、今もなおキャリアと契約してるユーザーはキャリアメールを必要としているのではないか?
大手は、キャリアメール不可にすれば格安プランに乗り換える人は減るんじゃないか、と思っているわけです。
キャリアは政府からの値下げに応じた表向きの姿勢と、利益確保のための裏向きの姿勢(抵抗)が垣間見えました。
本当に高いお金を払ってまでキャリアメールを維持したいですか??キャリアの思うツボですよ。
僕も実際、格安SIMに移行する時、いろいろな契約をキャリアメールアドレスからGmailに変更するのが大変でした。
その大変さが嫌でずっとキャリアに縛られてしまっている人たちの気持ちは理解できます。
だけど、丸一日かけてその作業をしさえすれば、その分の価値は大いにあると思います。
そう考えて僕は5年前に移行しました。
当時はdocomoで月6500円くらいスマホ代として払っていましたが、格安SIMに変えると月2000円くらいになりましたよ。
この約4500円の差額こそが、真のキャリアメールの維持費とも捉えることができます。
月4,500円も支払ってまでキャリアメールを維持したいですか??
僕はキャリアメールをなくす努力・作業をしたことで、これまで5年間での総支払額は、25万円以上も節約できた計算になります。
そしてこの差は、今後もずっと続いていくものだと思います。
このままいけば10年で50万も節約できますし、20年で100万も節約できるようになります。
まとめ|フリーメールでも問題なく過ごせるよ!
僕がキャリアメールが不要と断言する4つの理由をご紹介してきました。
- ガラケー時代は、連絡手段はキャリアメールまたは電話しかなかったのでメールが必須だった。今はLINE含めSNSが扱えるため、キャリアメールの必要性が薄まった。
- キャリアメールは実は有料サービスである。
- キャリアメールの代替で今はフリーメールが使える(完全無料)
- キャリアメールにこだわらなければ、乗り換え先に柔軟性が出て安いプランも検討できる
2000年前半から2020年にかけて、ガラケー(電話、メール)主体の時代からどんどん変わってきて、スマートフォンで様々なコミュニケーションツールやインターネットを扱える時代になってきたので、電話やメールの需要もどんどん少なくなってきています。
僕自身、中学・高校・大学とガラケー全盛期を過ごしてきたのでメールの必要性は十分理解してきたつもりです。
本当にLINEの登場が衝撃的でした。
スマホの普及を加速させましたし、コミュニケーションの仕方がガラリと変わりましたからね。LINEが無かったらどうなっていたのだろう?
あと僕もdocomoメールを使用していましたが、最後の方は迷惑メールがメールボックスが埋まってしまい全く利用している意味がありませんでした。
思い切って利用をやめてみれば代替手段は様々あるので、ぜひフリーメールに移行してみましょう。
それができれば格安SIMへの乗り換えも随分とハードルが下がることと思います。
僕のオススメする格安SIMは以下のランキングよりご覧ください。不明な点はお問い合わせください。
24時間以内の返信を心掛けています。
参考リンク
▶【Android】メールアプリのPOP3とIMAPの違いを分かりやすく解説します。