SIMフリースマホの購入は、対応バンドに注意しよう!



SIMカードはそのままでスマートフォンだけを変えたいんだけど注意することってあるの?
という方の疑問を解決する記事となっています。
基本的にはスマートフォンのスペックを確認して、自分の使い方に合いそうなものを選べばよいのですが、1つ必ず間違えてはいけないことがあります。



間違えると通信すらできなくなってしまう可能性があるので、この記事を見て事前に備えておこう!
ただし、ソフトバンクは「SIMロック解除」と言って、事前に通信可能なSIMに変更するための手続きが可能です。
▶https://www.softbank.jp/mobile/support/usim/portout_procedure/
最も注意すべきは対応バンド
「SIMカードとスマホ本体には相性がある」と言った言葉を聞いたことがある方も多いはず。
スマートフォンを選ぶ際に最も注意するべきものとして「対応バンド(周波数)」があります。各スマートフォンには、受信可能な電波の周波数帯が決まっています。
これらはハードウェアレベルで実装されているので、アプリをダウンロードしたり本体の設定変更したりでは変更できないものなんです。そんなこともあって、利用するスマートフォンの選択を誤ってしまうと通信すらできなくなってしまうので「対応バンド」には特に注意していきましょう。
3大キャリアが使用しているバンド
主に日本で使用されているキャリア回線は、docomo(ahamo)、au(povo)、ソフトバンク(LINEMO)の回線です。
例えばdocomoのSIMを使用している場合はdocomoの回線設備を使用しているということです。
これらの回線は、それぞれ個別に対応バンド(周波数帯)が異なっています。
以下に一覧を載せておきます。
docomo回線の使用バンド
- Band 1(2.1GHz)
- Band 3(1.8GHz)
- Band 19(800MHz)
- Band 21(1.5GHz)
- Band 28(700MHz)
- Band 42(3.5GHz)
最も重要なバンドは1/3/19/21です。「クアッドバンド」とも呼ばれています。
ただしBand21は地方都市での補助的なバンドなので、対応していなくても問題はありません。
Band42はdocomoでは2016年6月より導入された新しい周波数帯のようで、まだ対応端末が限られています。
現在のところband42はSIMフリースマートフォンでは対応しているものはありません。
そのため、docomo対応SIMフリースマートフォンを探す際は「1/3/19/28」あたりに対応していれば問題ないでしょう。
au回線の使用バンド
- Band 1(2.1GHz)
- Band 11(1.5GHz)
- Band 18(800MHz)
- Band 26(800MHz)
- Band 28(700MHz)
- Band 41(2.5GHz)
- Band 42(3.5GHz)
最も重要なバンドは1/18/(26)です。26は18を内包しているので、実質1/18か1/26でOKです。
そのため、au対応SIMフリースマートフォンを探す際は1/18/(26)/28あたりに対応していれば問題ないでしょう。
ソフトバンク回線の使用バンド
- Band 1 (2.1GHz)
- Band 3 (1.8GHz)
- Band 8 (900MHz)
- Band 11 (1.5GHz)
- Band 28 (700MHz)
- Band 41 (2.5 GHz)
- Band 42 (3.5 GHz)
最も重要なバンドは1/3/8です。
そのため、ソフトバンク対応SIMフリースマートフォンを探す際は1/3/8/28/41あたりに対応していれば問題ないでしょう。
よく質問のあったLINEMOで使用可能なSIMフリー端末についてはこちらの記事にまとめたので参考にしてください。
対応バンドのまとめ
ドコモ回線 | Band 1/3/19/21/28/42 |
---|---|
au回線 | Band 1/11/18/26/28/41/42 |
ソフトバンク回線 | Band 1/3/8/11/28/41/42 |
上記のようにそれぞれキャリアで使用するバンドが異なっていることが分かると思います(Band1など、一部は共通しています。)
ドコモのSIMを利用している人は、Band1,3,19,21,28,42により多く対応しているスマートフォンを選びましょう。
ただし、全部のバンドに対応しているスマートフォンはほとんどありません。
上記、赤字で示したバンドに対応していればOKという判断で良いと思います。
楽天モバイルのバンドについては「楽天回線エリアなのにつながらない!パートナー回線に接続される時の対処方法」を参照ください。
スマホ本体を確認してみよう
例えばAmazonにアクセスし「SIMフリー」と検索してみましょう。
数多くの聞いたことのないようなメーカーのスマートフォンが検索に出てくると思います。
もし自分に合いそうなスマートフォンを発見した場合は、公式サイトの性能(スペック)欄を確認してみましょう。
▶Amazonで売ってるBlackviewはどこの国のスマホメーカー?危険性はある?
例1)OPPO Reno Aの確認例
例えば、僕の使用しているOPPO Reno Aを見てみましょう。
2023年現在でも4Gが主流なのでLTEの欄を確認してみると、
- LTE FDD: Bands 1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28
- LTE TDD: Bands 38/39/40/41(full-band)
と記載があります。この数字の並びが対応バンドを示しています。このOPPO Reno Aは上記の周波数バンドを受信することができるということです。
次に、使用しているキャリアの各対応バンドを確認すればOKです。
docomoのSIMの場合、利用しているバンドは『Band1/3/19/21/28/42』なので、OPPO Reno Aは1/3/19/28には対応しているとわかります。
上記で示したように、docomoで重要なバンドは1/3/19/28なので、docomo回線のSIMで使用可能といえます。ドコモのSIMを利用したい方はBand 1/3/19/28に対応したSIMフリースマホを購入するようにしましょう。
同様に、au、ソフトバンクでも確認した結果を表に示しました。
対応バンド | OPPO Reno Aの対応バンド『1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28/38/39/40/41』 |
---|---|
docomoで最低限重要なバンド『1/3/19/28』 特に1,3 | 〇:対応 |
auで最低限重要なバンド『1/18/(26)/28』 特に18 | 〇:対応 |
ソフトバンクで最低限重要なバンド『1/3/8/28/41』 | 〇:対応 |
OPPO Reno Aの場合は対応しているバンドが多く、どのキャリアでも使用できるということが分かりました。
例2)Xiaomi Redmi Note 9Sの対応バンドの確認例
同様に、今人気のXiaomi Redmi Note 9S製品も確認してみましょう。
公式サイトの製品スペックのページを確認すると、上記のように対応バンドの記載がありました。
このスマホの対応バンドは、1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41 のようです。
対応バンド | Xiaomi Redmi Note 9Sの対応バンド『1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41』 |
---|---|
docomoで最低限重要なバンド『1/3/19/28』 | 〇:対応 |
auで最低限重要なバンド『1/18/(26)/28』 | 〇:対応 |
ソフトバンクで最低限重要なバンド『1/3/8/28/41』 | 〇:対応 |
この表を確認すると分かるように、Xiaomi Redmi Note 9Sも3キャリアに対応しているということになります。
SIMフリースマホデビューしちゃおう!
SIMフリースマートフォンの価格は近年では非常に安くなってきていますが、2万も3万もする買い物なので、できることなら間違えたくはないですよね。
APN設定などは購入した後に変更可能ですが、対応バンドは購入後に変更ができないという点で、最も注意すべき箇所になります。
この点を注意して、SIMフリースマホデビューしちゃいましょう。
SIMフリースマホはキャリアのアプリが入っておらず、とても動作が軽快です。
以上、「SIMフリースマホの購入は、対応バンドに注意しよう!」でした!
参考リンク
▶2023年最新版!絶対買ってはいけないスマホランキング!特徴とその理由
▶買う前に確認しておきたい壊れやすいスマホの特徴5つとその理由
▶SIMフリースマホとは?キャリアショップで買うスマホとの違いは?【コスパ最強】