auの格安プラン「povo」が発表!プランに柔軟性のあるけどどんな人に適している?

2021年1月13日にauの格安プラン「povo(ポヴォ)」が発表されました。他社と比べても安いうえに現代の使い方をしっかりと把握したプランと言えそうで、最も人気が出そうな気がします。
本記事では「povo」の特徴と、ahamo、ソフトバンク on LINEとの違いについてご紹介し、その後、povoを選択すべき人はどんな人かをご紹介したいと思います。
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ahamoやSoftbank on LINEとの比較・詳細が知りたい方は、以下も合わせて参照ください。
人気記事ahamoにpovoにSofbank on LINE!どれがお得でどれと契約すべきか!?
auの格安プラン「povo」の特徴
auの格安プラン「povo」の特徴をまとめておきます。
povoの提供開始時期は?
提供時期は2021年3月となり、ahamoやSoftbank on LINEと同様となる予定です。
3社とも一斉開始となると思いますが、オンライン申し込みのみがゆえにアクセス集中によるサーバ負荷に耐えられるか?などの懸念点が残りそうですよね。
いつまで経ってもスマホゲームがリリースするたびにサーバーダウンしているので、きっと同じようなことが起こるんじゃないかなと思います。
ネットワークエンジニアの僕からすると(サーバはあまり分からないけど)頭が痛い問題ですね。笑
最近では楽天モバイルも申し込み画面に繋がりにくいという事象が発生していました。
オンライン型携帯電話事業に幅広い知見と実績を有するCircles Asia (本社: シンガポール、Co-Founder/Director: Abhishek Gupta) と協業のようです。
協業の「Circles Asia(Circles Life)」とは
KDDIは、2020年11月2日付で、MVNO (仮想移動体通信事業者) としてオンラインに特化した通信サービス (以下 同事業) の運営子会社「KDDI Digital Life株式会社」(以下 KDDI Digital Life) を設立します。
加えて、オンライン型携帯電話事業に幅広い知見と実績を有するCircles Asia社 (本社: シンガポール、Co-Founder/Director: Abhishek Gupta、以下Circles Life) と同事業のサポートを目的とする包括的パートナーシップを構築することで合意しましたのでお知らせします。
シンガポールが拠点のMVNO事業者で2016年に設立したオンライン型モバイル事業を専門にしている会社のようです。比較的新しい会社なので、スピード感やフットワークの軽さはKDDIと相性良さそうな気がしますね。
オンライン型モバイル事業とのことなので、eSIMやオンライン申し込みの仕組み等はこの会社の知見を活かして構築するのでしょうか。
ちなみにシンガポールにも日本と同じように3キャリアあり、それぞれSingtel、Starhub、M1という3キャリアだったのですが、そこに突如現れたのがCircles Lifeという会社でした。
この会社はM1の回線を利用するMVNOなのですが、めちゃくちゃコスパが良いのだとか。
料金プランは20GB(18ドル/月)と100GB(38ドル/月)の2種類ですが、日本と比べるとはるかに安いですね。
このような会社との協業のため、eSIMが最も普及するのではないかなと期待はしています。
eSIMって使ってみたらすごく簡単ですよ。家で申し込みしたらその後SIM情報をダウンロードしてインストールしさえすればすぐに使用できるようになりますからね。
ショップに行って、長々と説明聞いてSIMカード入れ替えてもらって確認して…って時間が無いのですごくサクサク手続きが進みますよ。
格安プラン「povo」の月額料金は?
月間データ容量20GBで月額2,480円(通話は20円/30秒)です。他社が2,980円のため見た目は500円安くなっています。
しかし、ベースが2,480円であり、そこからユーザーの用途に合わせて追加トッピングをしていく形になります。
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200円の買い切りでお申し込みから24時間データ通信が使い放題となる「データ使い放題 24時間」
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500円の追加料金でデータ容量+1GB追加
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月額500円で5分間までの国内通話が無料でご利用いただける「5分以内通話かけ放題」
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月額1500円で無制限国内かけ放題へレベルアップ
今後もニーズを踏まえてさらに追加トッピングは拡充していくということです。
povoはahamoと同様に、自社のネットワーク(povoでいうとau)を利用可能なので、通信品質は悪くはありません。
また、5Gは2021年夏から提供予定。テザリングにも対応、とのことでした。
本日auから「povo」が発表されて3キャリアともオンライン専用プランが出揃いました。
ahamo、povo、Softbank on LINEどれも3,000円以下でほとんど条件は同じなので好みの問題になりそうですね。僕はこの中なら日本通信SIMにすると思います。 pic.twitter.com/p8VwI20j2C
— わい@アドセンス&ASP併用 (@wai_memo) January 13, 2021
より柔軟性のあるpovo
後だしが功を奏したのかahamoやSoftbnk on LINEに比べると、より柔軟性のある料金プランになっていると考えられます。
2,480円と料金が他よりも安いこともあり、現状、最も人気プランにとなったように感じます。
電話をしない層にとっては、2,480円で使えるため、他社より500円安いというのは魅力的なプランですね。
良いように言うと、500円プラスしても他社と同じ価格となるので、かなり選択の余地がありそうですね。
povoのトッピング(追加オプション)とは
現時点では、以下の4つがトッピングとして挙げられています。今後もニーズを踏まえてトッピングを拡充していくようです。
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200円の買い切りでお申し込みから24時間データ通信が使い放題となる「データ使い放題 24時間」
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500円の追加料金でデータ容量+1GB追加
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月額500円で5分間までの国内通話が無料でご利用いただける「5分以内通話かけ放題」
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月額1500円で無制限国内かけ放題へレベルアップ
一番画期的だなと思ったのが「データ使い放題24時間」です。たまたまある1日だけテレビ会議があり、データ通信量を消費するといった場合には、別料金で200円支払うことで使い放題になります。これで使用した通信量は20GBの外数になるので、カウントされないようになると思われます。
そのため、帰省時の新幹線の中で動画が観たい等の特別な日に利用すれば、かなり効率よく運用できるんじゃないかなと思います。
シンプルに+200円での1日通信使い放題で土日などに気兼ねなく動画を見れるので魅力。
「残り2日なんだけどデータ通信制限がかかってしまった!」なんて時は500円で1GB追加するよりも200円×2日の400円で48時間使い放題した方がお得に使うことができますよね。
とはいえ出来るかどうかはまだ何も語られていないので、ルールが設けられるかもしれません。
その他のこれから出てきそうなトッピングですが、特定のSNS使い放題や特定の動画アプリ使い放題などがありそうな予感がします。
auでは以前、Amazon Prime付帯の料金プランが発表されていましたが、もしかしたらそのつながりでプライムビデオ見放題になるのかもしれませんね。
また、ahamoやSoftbank on LINEとは異なり5分かけ放題がオプション扱いとなりました。
このトッピングアイデアはトッピングが今後増えてくればかなり人気が出そうな予感がします。
とはいえ、トッピングが増えれば増えるほどシンプルさとはトレードオフとなり、とっつきにくいプランになっていくような気がします。
「これとこれを同時にオプション追加すると〇〇円割引!」とか、「3点欲張りセット!」とか、「これら契約すると」になってくると
「povo」が他より安いのは、5分かけ放題が備わっていないから
ahamoやソフトバンク on LINEは2,980円ですが5分間かけ放題が備わっています。しかし、povoには備わっていません。
追加トッピングとして選択することが可能になっています。
僕なんかは通話はほとんどしないので、5分かけ放題とはいえ不要です。そんな人にとっては500円安いというのはかなりのメリットになるのではないでしょうか。
普通に通話すると30秒20円かかるので、750秒=12分30秒程度電話すると500円かかります。
12分も通話(発信)しない方であれば5分かけ放題のオプションは不要となります。
auのこの発表を受けて、docomo、ソフトバンクの両者もオプションの扱いになるかもしれませんね。
+500円の5分かけ放題が付けたり外せたりできて選択肢が増えるってだけでもpovoの魅力になるのではないでしょうか。
「KDDI“最安値”発表「非常に紛らわしい」 武田総務相が不快感」というニュースがありましたが、決して紛らわしくもないし問題視する必要は無いんじゃないかなと思います。
どうやら武田総務相は「国民に対してあたかも一番安いと思わせるやり方。非常に残念だ」と述べているのだそうです。
ただKDDIの社長が質疑応答で「音声を別料金にして3キャリア最安を出したかった。」という狙いを話していたみたいなんですけどね。
それに統計上「携帯の音声通話は6割以上が月に10分未満しか使っていない」とのことなので、料金プランから切り離してトッピングにしたのは正解と言えるのではないでしょうか。
人によっては「povoは他キャリアと同条件で安いよ!」と思われたのかもしれません。
僕個人的には、若者はLINEなどのアプリ通話が中心だと思っているので、他社より500円安く使えるというのは利用者からしても確実にメリットのあるプランといえると思います。
ahamoやソフトバンク on LINEとpovoとの違いは?
5分かけ放題が追加トッピングであるがゆえにプラン料金は2,480円となっており、3大キャリアの中では最も低価格を実現しています。それ以外の箇所については特に大きな違いはないようです。
小さな特徴としては以下です。
- ahamo…20GBの月間データ容量を海外82カ国で追加料金なく利用可能
- Softbank on LINE…LINEによるデータ通信が使い放題
- povo…トッピングの考え方でプランに柔軟性あり
近年では電話番号による通話よりもLINEを使った通話の方が利用されつつあるので、povoのオプション化は好判断といえるのではと思っています。
3大キャリアとも3月から提供開始とのことなので、待ち遠しいですね。
「povo」を契約するべき人はどんな人なのか?
- 20GB近く利用する人
- 1日データ使い放題が必要になる人
- 通話をほとんどしない人
- 今auを利用している人
- 少しでも安く抑えたい人
- キャリアメールアドレスが不要な人
上記のような人にとってはとても魅力的なのではないでしょうか。
他社と同様、メールアドレスが使えないので、格安SIMでも実質使用感は変わらないです。
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そのため、20GBも利用しない人や7GB以下で収まる人は、通信速度に強いこだわりが無ければ、格安SIMの方が支払額は確実に減ります。
10GBで1,480円や5GBで780円といったプランが出てこないかなぁ個人的にはすごく気になっています。
とはいえ、20GBで2,480円なので少しでも安く抑えたい方はpovoに乗り換えましょう!